「子どものIQはどうすれば伸びる?」「なぜ、ごっこ遊びがそんなに大事?」「外国語や科学、数学への興味を育むには?」……脳科学から心理学、教育学まで最新リサーチを網羅し、いまの科学の常識で「これは絶対にいい!」と断言できる子育て法を厳選、網羅した『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』が話題だ。「最もクールで、最もわかりやすい」「これからの子育ての新基準」と絶賛された話題のベストセラーから、驚きのノウハウを紹介する。
子どもを持つ人の悩みはいくつかに「分類」できる
子育てをする親には、知りたいことや疑問が「たくさん」あります。
少なくとも、私はそうです。30代半ばで妊娠する前に、夫婦で何ヵ月もかけて「子どもを持つべきか、持たないべきか」を話し合いました。それまでほとんど赤ちゃんに触れた経験がなかったのに、妊娠したら、さっそく出産と子育ての準備です。
マタニティクラスに出席し、オムツやベビー服や育児グッズをリサーチ(自転車が夫婦の趣味なので、早々にバランスバイクも購入)。
でも、実践的な子育て情報には、なかなかめぐり合えませんでした。
私の唯一のアドバンテージは、子どもの脳の発達に関する本『ブレイン・ルールズ・フォー・ベビー』を編集した経験があること。
でも、その本がいま泣いている赤ちゃんをどうにかしてくれるわけではありません。残念ながら、日々の疑問の即戦力になってくれる子育て本は、なかなか見つかりませんでした。
子どもを持つ人の悩みは、ほとんどの場合、似たり寄ったりです。
どうやって寝かしつけるのか?
あやし方は?
食事の与え方は?
夜泣き対策は?
子連れの外出は?
親はどうやって休めばいい?
知育は何をしたらいい?
それまでの友人とどう付き合うか?
スマホやPCを子どもに見せてもよいのか?
夫と私も、わが子に驚き、喜び、心配し、イライラする毎日です。困ったときは、解決策を探ります。
たとえば……友人にたずねる。母に相談する。夫があきれるぐらい、ネット検索。
そして結局、「私には効果がなかった」というコメントや、正反対の記事、無関係なコメントに埋もれて混乱するはめになります。
そんなときは、本棚にある脳の発育と育児の本を片っ端からめくります。『ブレイン・ルールズ・フォー・ベビー』の編集と本書の執筆のあいだに集めた参考資料です。分厚い専門書の難解な専門用語をにらむように目で追いながら、私は思うのです。
科学的なデータに基づく実践的な子育てアドバイスをまとめた、読みやすくてどのページをめくっても役に立つ本があればどんなにいいだろう、と。