年を重ねるごとに、寝ても疲れがとれなくなった……。そう感じている人も多いのではないか。では、なぜそのようなことが起きるのか?
『朝5時起きが習慣になる「5時間快眠法」』の著者・坪田聡氏に、「そもそも睡眠とは何か」「睡眠中に我々の体では何が起こっているのか」といった睡眠の真実について語ってもらった。
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睡眠改善の第一歩は「睡眠」を知ること
拙著『朝5時起きが習慣になる「5時間快眠法」』でお伝えしている5時間快眠法とは、睡眠時間を5時間前後に削っても、目覚めはスッキリ、日中も眠気におそわれることなく、これまで以上に快適に過ごせる眠り方のことだ。短時間睡眠でも快適に過ごせるショートスリーパーになる方法である。
「なぜ、時間を減らしているのに、より快適に過ごせるようになるのか?」については、前回の記事でお伝えした通り、睡眠とは「時間」と「質」のかけ算だからだ。
「質」を上げれば時間は削れるし、短い睡眠時間でもこれまで以上に目覚めはスッキリ、日中も快適に過ごせる。
では、どう「質」を上げればよいか?
具体的な手法の話に移る前に、「そもそも睡眠とは何か」について、ざっと確認しておきたい。
皆さんも聞いたことがあるかもしれないが、眠りには、脳の休息時間であるノンレム睡眠と、体の休息時間であるレム睡眠の2種類がある。
この2つの睡眠の役割を知ることが、あなたの睡眠の質を改善するための第一歩だ。まずは、これらについて説明していこう。