これに対して、東証2部の光陽社や花月園観光という銘柄は10年のうち9回も5割高以上の上昇を繰り返しているのです。何度も4倍以上に上昇したり、中には7.3倍に上昇した年もありました。

 私が低位株投資で勝てるようになったのは、このような銘柄の存在に気づいて、じっくり下落を待って買い、じっくり上昇を待って売ることができたからです。日経225採用銘柄のように10年に一度の上昇では、到底チャンスを待つことはできなかったと思います。

 先日も、株ではなく不動産投資の相談に来られたお客様から、前著『低位株必勝ガイド』で紹介した「共栄タンカー」と「ツカモトコーポレーション」を買って、ひたすら待ち伏せしていたところ、大きく上昇して儲けさせてもらいました、とお礼の言葉をいただきました。ご同伴の奥様から「あのやり方を試してから、負けなくなりました!」と言われたのは、私としてもこの上ない喜びです。

 低位株の待ち伏せ投資は、いつ上がるかわからないし、そんなのまったくあてにならない投資法だと思われる方も多いでしょうが、私の経験からいって、これが一番手堅く、しかも大きく利益を取れる投資法だと思います。