■3.23
いわき市役所から海岸沿いの避難所に支援物資を届けてほしいと依頼が……四倉は原発まで最短で30kmという地域で、物資が入らないらしい。情報が錯綜する中、ようやく連絡がとれた現地の方によれば、四倉支所の避難所では水と「サトウのごはん」を少しずつ分け合って食べてるとのこと。食料をある場所にとりに行くらしいが、ガソリンがない方はそこまで取りに行けない……ガソリンがない人の分は一人一個と言われ……ガソリンがあるかないかで人の命なんて測れない!
家族、親族、仲間、友人、自分の住む地域がたまたま被災地になってしまい、物資もない。ガソリンもなく逃げることもできなかったら……被災者になった自分ならどうしてほしいのか? このとき自分は何を望むのか? 自分が同じ立場なら助けてほしいに決まってる。寿命ならまだしも、同じ日本にいて食糧や水がなくて死に瀕してるなんて見過ごせない。
■3.24
広島の皆さんから大量に物資が届く。それを栃木で積み替え、いわき市四倉へ。
いわき市は福島第一原発から30~50km圏内。いわき市に入ることは非常に危険だと言われたが、避難地域になっているのはわずかなエリアだ。実際市内に入ってみると、人は少なく、ゴーストタウン化したような印象さえ受けた。
原発から32km圏内のいわき市四倉で放射能の数値を計測したところ、放射線の数値はそれほど高くない。栃木が0.6マイクロシーベルト毎時なのに対して、いわき市四倉で放射線数値を測っても1,1~1,5マイクロシーベルト毎時。いわき市は、今は人災に苦しめられている。風評被害により物資の配送が全く無いので、支援ができない状況だ。確かに場所によっては放射線濃度が高い所もあるが……配送するには全く問題ない。
いわき市災害対策本部支援物資集配センターとのパイプラインができた。本日持って行った4トンの荷物に次いで、明日以降仙台にある8トンの荷物などを、行政と連携していわき市の公民館や消防署に物資を届けていく予定。いわき市の行政が責任を持っていわき市全域に物資を配送してくれる。