ワンパターンの話は、だいたい長くなる。
④会社の宣伝が長い。
結婚式か、会社の周年行事かわからない。
これは失礼な話です。
少なくとも新郎新婦か家族の話でなければいけません。
たいてい主賓には会社の上司が来ていますから、ふた言目から「そもそも我が社は」という会社の宣伝になります。
なぜなら、主賓は新郎新婦のことをよく知らないのです。
でも、何か挨拶をしなければいけない。
挨拶をする時には一番自分が知っていることを話そうとして「そもそも我が社は」となります。
新郎側の主賓が「そもそも我が社は」と言うので、新婦側の上司も負けじと「そもそも我が社は」という話になってしまいます。
社史を語ると、設立当時の話から新規事業の話まで綿々と話が続きますから、これは長いのは当たり前です。
会社のイメージダウンになっていることに、本人は気づいていないのです。
⑤ワンパターンの同じ話をする。
結婚式の話には、パターンはちょっとしかありません。
出席者は、そのちょっとのワンパターンの話を何回も聞かされるわけです。
出席しているほとんどの人が知っている話を、なぜあんなに繰り返すのか。
あなたがお客様で行っている時に誰かの挨拶で出てきた話は、どんなにいい話でも、もう多くの人が聞いているということです。
またこのワンパターンの話が、だいたい長くなるのです。
昔は「3つの袋を大事にしてください」と言っていました。
最近は7つや8つの袋になっています。
何か新しいことを思いついてみんな足そうと思うのです。
でも、同じ話です。
挨拶の苦手な人は原稿を準備してきますが、パターンが少ないので自分の前にそのネタをとられてしまうこともあります。
そうすると、もう変えられません。
その話をやめてしまえば少なくとも短くなるからいいのですが、やめないで、なんとか別のエピソードを足すようなことでその話をまた繰り返してしまいます。
打ち合わせの時でも「またこの話?」ということは多いです。
ワンパターンの同じ話をくどくどする人は、頭の中の老化が始まっています。
実際のワンパターンな話は、必ず昔話か自慢話になります。
上司が「昔ね……」と言い始めたら部下は絶対聞いていません。
話をする時には、エピソードは1つでいい。
⑥2つ以上の話をする。
結婚式のスピーチは3つ以上のエピソードを話さないと話した気にならない、というのは大きな勘違いです。
話をする時には、エピソードは1つでいいです。
その1つのエピソードがしゃれていれば、それだけで「おめでとうございます」と言って下がるのが一番オシャレです。
ところが、話のヘタな人に限って最初から3つ話をしなければいけないという思い込みがある。
長い人に限って「はなはだ簡単ではございますが」と言います。
全然簡単ではありません。
「はなはだ簡単ではございますが」と言う時間もムダなのです。
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