生産性をあげる4つのフェーズ、8つのステップ

 生産性が高い状態を目指すために、何を増やして、何を減らせばいいのか? それを見極めるには、実行して成果を得るためにはどうしたらいいのか? 新刊『チームの生産性をあげる。』では、そのための4つの活動フェーズと、8つのステップを紹介します。

生産性向上の4つのフェーズ

(1)現状把握フェーズ
(2)検討フェーズ
(3)実践フェーズ
(4)浸透フェーズ

生産性向上の8つのステップ

 ステップ1 業務を洗い出す
 ステップ2 ムダに気づく
 ステップ3 改善策を考える
 ステップ4 標準化する
 ステップ5 横入りをナントカする
 ステップ6 やってみる
 ステップ7 定着させる
 ステップ8 振り返る

 『チームの生産性をあげる。』は教科書ではありません。改善と生産性向上のための切り口集です。したがって、8つすべてをキレイになぞる必要はありません。まずは自分の組織がいまどこのフェーズにいるのか、現在地を確認してみましょう。そして、8つのステップのどれが足りていないか、どこでつまずいているかを考えてみましょう。

・すでに現状把握ができていて、問題点は洗い出せている。とにかく早く時短の成果を出したいのであれば、ステップ4からやってみる
・何がムダかよくわからない場合は、ステップ2をやってみる
・改善策の定着がうまくいかず困っている場合は、ステップ7を試してみる

 このようにして、あなたの職場の悩みに合うもの、足りないものをつまみ食いしてみてください。『チームの生産性をあげる。』では、4つのアプローチと8つのステップを軸に、あなたの職場のムリ・ムダを発見し、生産性をあげるための見方・考え方をお伝えします。

 私が過去に勤めていた会社、および現在業務改善や働き方改革のご支援をしている職場、およそ40以上の企業での体験を刻みました。その他、独自に取材した企業の生産性向上の好事例もちりばめています。大企業、中小企業。事務系職種、開発系職種。工場。さまざまな事例をそろえました。あなたの職場の規模や特性、現状の課題に応じて取り入れてみてください。

 時短オンリー、減らすだけの働き方改革はもうおしまい。そろそろ生産性向上にシフトしていきましょう。

(この原稿は書籍『チームの生産性をあげる。――業務改善士が教える68の具体策』から一部を抜粋・加筆して掲載しています)