日本の中古ブランドショップにいるのは、代理購入の売り手側の中国人。
==そうじゃなくて、巾着型の(中国語)==
と注文を出しているのは、中国にいる中国人である。
彼女や、同時に見ている他の何千人ものの中国の客からの要望は、スマホの上にリアルタイムの弾幕(コメント)で現れる。それを見ながら、男性がライブ放送の中で返事をしていく。
私が、
==それ、本物?==
と、入力して聞けば、それももちろん表示される。
日本の中古ブランドショップは、基本的に偽物がないので中国人から大人気だった。それが、お客が中国にいながらにして、商品を確認しながら買えるようになっている。ちらりと映る店内には普通の日本人向け説明の張り紙などがあり、たぶん店は本当に日本からだろう。
こういう海外での代理購入をビジネスとしてやる“代購”店は、タオバオ上でもう何年も前からあった。日中間だけでなく、アメリカや香港、欧州、世界中でやっている。売り上げが見込めれば自分たちで、ある程度、海外商品の数を仕入れてやる二次販売も多いし、店の直販もある。
もちろん詐欺まがいのトラブルも絶えず発生している。
今度はそれが動画に変わった。
やっぱりかなり玉石混交、タオバオの初期のごとく、虚実渦巻く感じではある。
しかしこの日本→中国以外にも、イタリアののみの市やドバイの免税品ショップ、果てはミャンマーの採掘現場からの宝石販売のライブ映像は、なかなか魅力的である。
さて、今後、この全球直播(タオバオライブのグローバル版)は国を超えた新しい販路として、根付くのだろうか。