「苦手」こそ成長のチャンス!

甘い考えではじめるほうが、仕事は案外うまくいく<br /><br />和田裕美(わだ・ひろみ)
京都生まれ。作家 株式会社HIROWA代表、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演・コンサルティングを国内外で展開している。
累計200万部超の著書に、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『幸せをつかむ! 時間の使い方』『人づきあいのレッスン』『「やる気」が出るコツ、続くコツ』『和田裕美の営業手帳』(以上、ダイヤモンド社)など多数。
外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、世界第2位の成績を残し、その後、女性初の最年少支社長となった実績がある。
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でも、やってみて、「あ、これ苦手」と思ったら?

それこそが、自分が成長できるチャンスをつかんだ!ということになります。

実は「苦手」とは、自分が克服すべきウィークポイントなんです。
なので、それを改善できたら、劇的に人生が変わるんです。
「苦手」に気づけただけでもラッキーです。

たとえば「人に自分から声をかけられない」と言う「苦手」を持っていたとします。それを改善する機会がなかったら、その自分のウィークポイントをずっと抱えたまま、生きることになります。死ぬまでです。

苦手というのは、「あなたの伸びしろ」です。
「向いてないかも……」と思った瞬間が、あなたが伸びる瞬間でもあるのです。

たとえば、「営業をしたくないんです」と思っている人もいると思います。
そういう人は、わたしが「営業」という言葉を使った時点で、「うわっ、無理」となって、拒絶反応をされるかもしれません。

でも、ちょっとだけ聞いてほしいんです。
そもそも最初から「営業をやりたい!」っていう人、何人いると思いますか?そうなんです、実はあまりいないんです。

かくいうわたしも、最初は営業をやりたいと思っていなかったんです。
ただ、「わたしでも稼げる仕事」という選択肢の1つとして営業があった。
その中で、「自分にもできそうなこと」というだけで、選んだのです。
(稼げる技術については、第1回記事を参照ください)

やってみてはじめて、営業の深さを知りました。
そして、「あ、この仕事楽しい!」と後づけで好きになりました。

「好きを仕事にする」とかいう、耳障りのいい言葉があります。
ですが、「本当に歌が好きだから歌手になって稼ごう!」と思えますか?
もちろん可能性はあります。100%無理ではないです。

ただ、本当の「好き」は、実際にそれをやって稼いでから出てくるものです。
人を好きになるのも、食べ物を好きになるのも、つきあってもっと深く知ってからですし、食べて味わってからなのです。