50倍の差が出た集客コピーの公式
筆者は、キャッチコピーやマーケティング、ビジネススキルのセミナーで、受講者募集をすることがある。いわゆる集客活動だ。
その集客活動、最近、調子がいい。
実は、「キャッチコピーたった1行」で、大きな差がつく。忙しいビジネスパーソンが対象なので、キャッチコピー1行で自分にメリットがあるか、聞きたいかどうかを判断されてしまうからだ。
以下は最近、当社で実施したビジネススキルセミナーの実際のキャッチコピーだ。どちらが高反応かわかるだろうか。
一見、あまり変わらないように見えるかもしれない。
結論から言うと、Bタイプの方が高反応だった。しかし、驚くのはその差だ。
クリック率で言うと、A:1.3%に対しB:67%。何と、約50倍の差だ!
再現性のために、こんな公式が成り立つ。
[集客キャッチコピーの公式]
これだけ差が出た結果を受けて、こんな分析をした。
セミナーを探す読み手は、「日付」→「対象者」→「セミナー名」の順で、探しているのだ。
忙しいビジネスパーソン(読み手)は、まず「日付」を見る。そしてスケジューラーや手帳を確認して参加できるかどうかを判断する。
次に「対象者」を見て、自分に関係あるかどうかを見極める。
最後に「セミナー名」を見て、内容を推測して、詳細を読み進めるのだ。
ところが、主催者(書き手)は、Aタイプに陥りがちだ。
つまり、先に「セミナー名」を押し出したくなる。
それは、「書き手が伝えたい順番」であっても、「読み手が知りたい順番」ではないのだ。
実際、その後のセミナーでも同じ公式で告知したところ、同様の高い反応が得られた。
知っているかどうかで、50倍の差がつくのだ。
また、Bタイプのコピーは、書籍で紹介した「キャッチコピー最強35の型」にある、型30の「3ワード見出しにする」にも符号する。
コピーにリズムが出るのだ。
このように、「法則→事例化」、「事例→法則化」を繰り返すことで、後天的に売れるキャッチコピーを書けるようになる。
遠回りのようだが、これが「王道」だ。
「王道」に勝る道はない。
しかしながら、時間がない方のために、「近道」も教えておこう。
ここで紹介した法則・テクニック等について興味があれば、拙著『最強のコピーライティングバイブル』を読んで、ひたすらマネみてほしい。
「王道」を「近道」できるはずだ。
本稿では一例を取り上げたが、絞り込んだ法則を100の実例で解説している。
法則→事例→効果の3点を理解することで、すぐに現場で再現できることをお約束する。