大臣就任を決断したのは、「断ってはいけない」と「直感的」に思ったから

本田健(ほんだ・けん)
作家
経営コンサルタント、投資家を経て、育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ」「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催。インターネットラジオ「本田健の人生相談~Dear Ken~」は3500万ダウンロードを突破。著書は、100万部を突破した『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)など、著書は130冊以上、累計発行部数は700万部を突破している。2017年にはアメリカの出版社Simon & Schuster社と契約。初の英語での書下ろしになる著書はヨーロッパ、アジアなど世界25ヵ国以上の国で発売されることが決まっている。(Photo by 森藤ヒサシ)

本田:先日、小泉純一郎元首相とお食事をさせていただきました。竹中先生が小泉元首相の下で大臣をされていたとき、日本には、高揚感みたいなものがありましたよね。
小泉元首相は、当時、「自民党をぶっ壊す!」と発言し、構造改革を訴えていて、「この2人なら、何かやってくれそうだ」という空気感がありました。
その一方で、竹中先生に対する反発もすごかったのではありませんか?

竹中:それはもう、いっぱいあります(笑)。今にして思えば、よく「大臣を引き受けよう」なんて選択をしたな、と(笑)。損得勘定で考えれば、損なことのほうが多いですから。

本田:「火中の栗」を拾いに行くようなところがあったと記憶しています。
政治の世界というのは、どちらかといえば、批判が多いじゃないですか。大臣にならなければ、批判にさらされることもなかったはずです。それなのにどうして、リスクを覚悟で政治の世界に入ったのですか?

竹中:「直感に従ったから」です。『大富豪からの手紙』の第3の手紙【直感】の中で、主人公の祖父が「大切な局面で決断するときは、『理性や論理』で決めてはいけない。決めるときは『直感』で決めてみよう」と書き残していたように、私も、「これは、断ることはできない」「小泉総理は、普通の総理大臣じゃない」と直感的に思ったんです。
友人の谷村新司さんが歌っている『階(きざはし)』という曲の中に、「時が来れば 野を駈けても 行かなけりゃ行かなけりゃ 悔やむ気がする」という一節があるのですが、この歌詞がワーと頭に浮かんで、「ここで逃げたら、絶対、後悔する」って……。冷静な判断ではなかったかもしれないですね。