宇多田ヒカル、黒澤明、手塚治虫と共通する
米津玄師が持つ天性の「〇〇」

 まずは、米津氏のナインコードを明らかにしましょう。
 彼は、1991年3月10日生まれの「火の九紫」として、この世に生まれてきました(どんな人も9タイプに分かれるナインコードは本書参照)。

 彼の趣味や特技を公式ページで見ると、「作詞、作曲、イラスト」とあります。
 いくつかのインタビューでは、プログラミングや動画制作もしていると話しています。
 音楽家ですから作詞・作曲はもちろんですが、絵に関しては、雑誌取材での米津氏へのインタビューを覗くと、美術系の学校に通っていたという母親の影響もあってか、小さい頃から絵を描くのが好きだったようです。

 小学生の頃には、当時流行っていたFLASHアニメからインスピレーションを受け、そこから彼の音楽人生は始まりました。

 中学からはバンドを組み、本格的に音楽の世界へ。
 高校になると、「ボカロP」としてハチという名義で音楽活動をはじめ、ニコニコ動画へも動画を投稿していました。

 彼はCDのジャケットなども自分で手掛けていることで有名ですが、それはこの頃から健在で、ミュージックビデオのイラストなども当時から描いていたようです。

 さて、簡単ではありますが、彼の人間性を示す「趣味と特技」を紹介しました。
 これを見て、あなたは何を感じますか?

 ナインコードを学んでいる方ならピンときましたよね。
(もちろんナインコードのことは知るよしもないと思いますが)米津氏は「九紫」として与えられた才力を、すでに子どものときから開花させようとしていたのです。

 九紫の最も優れた才能は「インスピレーション」です。
 つまり、感性がずば抜けています。
 物心つく前から何かを生み出すことを習慣としていれば、中高生にもなれば、才能はどんどん開花します。

 音楽家や漫画家、映画監督、発明家、そのいずれも天才と呼ばれる人物に九紫が多いのは、それが理由です。

 宇多田ヒカル、黒澤明、ビートたけし、手塚治虫、スティーブ・ジョブズ。彼らはすべて九紫。米津氏は、幼少の時から絵を通じて「創造性と感性」を磨き、それらを音楽に応用していったのです。

 彼の歌詞は深みがあって独創的、そして、まるで物語のような寓話(ぐうわ)性があると言われています。
 それもそのはず、九紫の天才たちを見るとわかるように、彼にも、物語(ストーリー)を創る能力というのが、天賦の才として元々備わっているのです。

 そして、音楽を通じ、その磨かれた感性で、人々を感動させる作品をどんどん作っていきました。まさに、九紫ならではの活躍の形なのです。