自分の心の琴線に触れたモノしか買わない
本田:おもちゃって、誰が見ても楽しいじゃないですか。大人も子どもも、男性も女性も、日本人も外国人も楽しめるという意味では、すごく「グローバル」ですよね。
北原:そうですね。でも、それをわかっていてコレクションをしたわけではなくて、「たまたま」なんです。
本田:「これは買う」「これは買わない」という基準はどこにあるのですか?
北原:モノを買うときのキーワードは、「好き」「ときめき」「ワクワク」です。「これを部屋に飾ったらワクワクするよね」とか、「これを使ったらときめくよね」と思えるモノを買っています。今まで、どれだけ「お金」を使ってきたかわかりませんけど(笑)、でも確実に言えるのは、「集めたコレクションの数だけ、ときめきがある」ということです。
本田:やっぱり人間というのは、「コレクションしたがる生き物」なのですか?
北原:「生きるために必要のないもの」を集められるのは、人間だけだと思います。他の生き物は、生きるために集めるわけですよね。アリが獲物を運ぶのは、コレクションのためではなくて、「エサとして」です。
本田:たしかに、そのとおりですね。