ボストンコンサルティング社長として名を馳せたビジネス界きっての読書家が、どう読書と向き合ってきたか、何を得てきたか、どう活かしてきたかを縦横無尽に語り尽くす。
自分を高める教養と洞察力が身につき、本を武器に一生を楽しむ、トップ1%が実践する『できる人の読書術』を説き明かす。

批判的読書のすすめ

一流が洞察力を体得して、超一流へと羽ばたくにはどうしたらいいのか。
そこにも、やはり近道はない。
地道な読書こそが、唯一の道である。

ただし、読書で洞察力を磨くには、それなりの読み方がある。
著者の考えや体験を、そのまま無条件に鵜呑みにするのではなく、
自らの考えや知見と照らし合わせながら、批判的に読んでみることだ。

GPSは、地球を巡っている複数の衛星からの情報を統合して、
3次元的に位置を定めている。
同じように、1つの事柄を著者と自らという2つの軸で追究するうちに、
それまで見えなかったものが見えるようになり、洞察力へとつながる。

洞察力の礎となるのは「考える力」である。
そして、読書の最大の効用は、この考える力が高められる点にある。

本は考えながら読まないと、頭に入ってこない。
本は情報や単語の単なる集まりではなく、
文脈に即して読み解くうちに意味を結んでくる。
だからこそ、考える力が養われるし、
批判的に読み進めると、洞察力もアップしてくる。