四緑の自己表現のカギは
「調整役」にあり!?

 続いては、四緑の子どもにいきましょう。
 実は、四緑も一白にちょっと似ています。
 まず、コミュニケーション力を適切に磨くには、とにもかくにも「たくさんの人物と意思疎通を図る」ことです。
 四緑を象徴するのは「風」ですよね。
 風はどうなることでその真価を発揮しますか?
 風は、何か物体に当たったとき、はじめてその存在感を見せます。
 さわやかな風なら、人は心地よく感じますし、強風ならば人を吹き飛ばしてしまいますよね。
 何かに当たらない限り、風はモノも運べないですし、その意味はまるでありません。風が風であるゆえんを見出せないのです。

 ですので、たくさんの人と出会い、会話でぶつかり、対人関係を増やしていけば、風の気質をどんどん磨いていくことができます。

 そして、困った人がいたら、誰より早く手を差し伸べてあげることが四緑の子にとっては重要です。

 なぜなら、四緑は風だからこそ、その繊細さで、誰の心にもスッと入り込んでいけるからです。弱い者の味方になったとき、四緑は持ち前のさわやかさとやさしさで全方向の人々と良好な関係を築くことができるのです。

 四緑の子が、その能力を自己表現として組織に還元していくならば、物事の「調整役」がぴったりです。
 四緑は風ですから、物事を均(なら)すという気質があります。
 つまり、場が荒れていたらムードを穏やかにし、場が寂しかったらムードを盛り上げる何かを運んできてくれるのです。
 全体をよく見て、場の風通しを良くするという役割を持っています。
 これさえできれば、あなたの存在感はどんどん周囲に伝達されていきますので、これを徹底することを、四緑の子どもには教えてほしいところです。