徹底的に言語化すると
「あとはやるだけ」になる

熊谷智宏さん
我究館 館長熊谷智宏
我究館 館長
横浜国立大学を卒業後、株式会社リクルートに入社。2009年、株式会社ジャパンビジネスラボに参画。現在までに3000人を超える大学生や社会人のキャリアデザイン、就職や転職、キャリアチェンジのサポートをしてきた。難関企業への就・転職の成功だけでなく、MBA留学、医学部編入、起業、資格取得のサポートなど、幅広い領域の支援で圧倒的な実績を出している。また、国内外の大学での講演や、執筆活動も積極的に行っている。著書に「絶対内定」シリーズがある。

熊谷 社会人のコースでは、5週間徹底的に考えてもらうんですよ。Facebookグループをつくって、「どう生きたいのか」「何を大切にしているのか」など僕からの問いかけやミッションに対して、1日もサボらず毎日言語化してもらうのです。

  そうやってどんどん解像度を高めていって、「この結論があなたの価値観ですよね」というところまで持ってくる。そうすると、「あきらめ実行」というか、「やるしかない」みたいな精神状態になってくるのです。あとは背中をポンと押すだけ、という。

箕輪 そこまで言語化して、「あとはやるだけ」という状況まで持っていく、ということですね。

熊谷 解像度が上がってくると、もはや「やらないこと」自体がリスクになるんですよ。やらなかったことを永遠に後悔するだけの人生になるので。それなら、やりきったほうがリスクとしては低いのです。

圧倒的に考えているから、
圧倒的に行動できる

箕輪 「思考」と「行動」って、対になっているように見えるけど、本当はイコールなんですよ。ここ勘違いしてほしくないですね。よく「箕輪さんはなぜそんなに大胆に動けるのですか?」って聞かれるんだけど、はっきり言えるのは、質問したその人よりも僕のほうが圧倒的に考え尽くして、リスクもわかっているから、もはや怖くもなんともない。
最近よくnoteで「辞めます」宣言して独立したり転職したりする人いるけど、よっぽどそっちのほうが僕より破天荒ですよ。僕は、死ぬほど考えて言語化して、「幻冬舎を辞めない理由」も一冊の本になるくらいバーっと話せますから(笑)。

前田 世の中的には「暗闇で飛べ」とか「考える前に行動しろ」というメッセージのほうが伝わりやすいけど、そうやって発信している人ほど、裏では恐ろしいくらい繊細に考えているので、たしかにギャップがありますよね。

箕輪 俺、もはや思考が30周くらいしているもん。ホリエモン(堀江貴文)さんだってそうですよ。「多動力」とか言ってるけど、めちゃくちゃ考え尽くしている。
前田さんだってまさにそうじゃん。最近バズったのが、「前田裕二くらい努力して結果出なかったら、もはや無能」っていう言葉だったんだけど、この人の考える質量って、本当に計り知れないですよ。

前田 そんなにやってるかなぁ(笑)。まあでも、少なくとも思考も行動も、人の3倍はやる、という意識は持っています。「何か企画を1つ」と言われたら絶対に3つは考えるし、調子いいときは10倍考える。それを課題ごとに積み上げていく感じです。