なぜ、離婚でなく「卒業」なのか?

 まずは、2人のナインコードを見ていきましょう。
 元貴乃花親方は1972年8月12日生まれの「水の一白」です。

 これまでの連載で何度もお話ししましたので、ここでは簡潔に言いますが、一白の人間の大きな特性のひとつに「物事に執着しない」というのがあります。

 つまり、変にこだわりやプライドがなく、さっぱりしているのです。

 あなたは元貴乃花親方の離婚に関する記事などご覧になりましたか?

 以下は、週刊誌からの引用ですが、彼はこんな発言をしていました。

「元嫁は今、私より八つ上の54歳ですが、60歳を過ぎてから離婚するのは罪だなと思って。それでパッと出たのが「引退を機に(結婚を)卒業しよう」という言葉だったんです」(出所)「週刊朝日」2019年3月15日号

 ここで注目してほしいのが、「結婚を卒業しよう」という言葉です。

「離婚しよう」ではなく、「卒業しよう」というフレーズを元貴乃花親方は使っているのです。

 結婚からの卒業という意味で、「卒婚」とも表現していました。

 卒婚というと、籍を抜かずに結婚生活をやめて、結婚生活に縛られずに自由な行動をしていくことをイメージすることでしょう。

 ですので、すでに離婚している元貴乃花夫婦が使うにはちょっと頭をかしげるところではありますが……

 きっと、元貴乃花親方もそれを知っていて、あえて使ったのだと、私は推測しています。

 この「卒婚」という言葉の陰には、
「これからの互いの人生を、縛られることなく、自由に生きていこう」
 という元貴乃花親方の意思が込められていると感じてならないのです。
 なぜかというと、それには2つの理由があります。