プレゼンにおける
「良い声」3つの条件とは
冒頭から私事で恐縮ですが、先日、久しぶりに舞台で演じました。といっても、昔やっていたミュージカルではなく、コントです。
出演したのは「コントスタディVol.1」という、12本立てのコントライブ。うち、私の出演は3本。よしもとなどに所属するお笑い芸人さんや小劇場出身の俳優さん、落語経験者などバラエティに富んだメンバーに交じっての出演です(写真は、私が「悪の帝王」役を演じたときのコスチュームでの1枚です)。
演技において発声は極めて重要です。観客が使うのは、人間の五感のうち視覚と聴覚のみ。声はその一角を担うわけですから、言うまでもありませんね。演じていてもそれを実感しました。ボリュームの強弱や高低、スピードや声色を使い分けられるほど、演技のバリエーションは豊かになっていきます。「ああ、もっと声を自由に、豊かに使えればなあ……」そういうジレンマを感じながら、稽古で悪戦苦闘していました。
では、プレゼンにおける「声」の重要性はどうでしょう。
プレゼンにおいて最も大事なのは2つ。伝えたい内容を魅力あるストーリーで構成しているかということ、プレゼンの場で一人ひとりと対話のようなコミュニケーションが取れているかということです。
声はその次。前述の2つが必要条件とすれば、十分条件に当たるものです。ただし、十分条件の中ではその優先度は高く、声によってプレゼンの効果は大きく変わります。そう捉えておきましょう。