痛風の発作が起きたら必ず病院へ
痛風の発作が起こったら、自己判断で痛み止めを飲むのではなく、すみやかに病院で診察を受けてください。血液検査をして尿酸値がどれぐらいになっているかを調べたり、炎症がどの程度か診断してもらったりする必要があります。
痛風の治療は絶対に早く受けるべきです。痛風の発作が起こってから病院に行って治療するのではなく、今は健康診断の項目の中に必ず尿酸値が入っているので、尿酸値が高いと診断された時点で治療を始めましょう。
尿酸値が7.0以上あれば、痛風の前段階である高尿酸血症と診断されます。高尿酸欠症はれっきとした体の異常であり、この状態が続けば痛風の発作が起きます。ただし、高尿酸欠症の段階で何も症状が出ていなければ、すぐに薬で治療をするのではなく、食事や運動などの生活習慣を改善して痛風を避けることが多いです。
「寝ても覚めても指が痛い」と病院に駆け込んだ48歳の男性は、座薬タイプの鎮痛剤を使用して痛みを抑え、その後、尿酸値を抑える薬を飲むようになりました。
「二度とあんな思いはしたくない。夜も眠れないほどの痛みを思い返し、二度と発作が起こらないようしっかりと管理していこうと決意した」と、痛みが治まった今も薬を服用しながら食事療法に取り組んでいます。
痛風は何よりも予防が大事
痛風は、起こす前に起こさないようにするのが一番大事。いったん起きてしまうと二度三度と繰り返すようになってしまうからです。痛風を繰り返すと、関節が破壊されてしまいます。治療が進んでいなかった頃は、足の根元がブクブク膨れ上がる痛風結節になってしまう人も少なくありませんでした。
痛風を予防するには、まずプリン体の入った食べ物や飲み物を避けること。あとは、水をたくさん飲むことです。痛風の尿酸が排出されるのは尿ですから、尿をたくさん出すことが大事になります。ビールを飲むときに水を一緒に飲んで尿をたくさん出すのは、痛風の予防に有効です。尿酸はアルカリ性の尿に出やすいので、薬を飲んで尿をアルカリ性にするという治療法もあります。