【続報】京セラの水上太陽光発電所の火災事故はなぜ起こったのか?
太陽光発電業界の「救世主」水上太陽光発電だが、想定外の強風には耐えられないという弱点が露呈した Photo:JIJI

水上太陽光発電として日本最大のプロジェクト、千葉県市原市の山倉ダムにある水上太陽光発電所(以下、山倉ダム発電所)。9月の大型台風15号により発生した火災(『日本最大の「水上」太陽光発電で火災、台風で露呈した“救世主”の問題点』で既報)の原因が明らかになった。同時に、再発防止策の課題も浮き彫りになった。(ダイヤモンド編集部 大根田康介)

約77パーセントが損傷
原因はアンカーにあり

 山倉ダム発電所を運営する京セラTCLソーラーが10月28日、事故原因の調査の途中経過として経済産業省に提出した資料により、山倉ダム発電所の事故の概要が明らかとなった。同発電所は日本の大手メーカーの京セラと伊藤忠商事グループの東京センチュリーが共同出資した京セラTCLソーラーが手掛けた。

 報告書によると、太陽光パネルは約5万枚設置されていたが、そのうち約77パーセントが風に流されて破損し、一部が発火、焼損した。当初関係者が予想していた被害規模よりも甚大な損害となった。

 事故の原因はなんだったのか。