今年で15年目のロングセラーとなっている『和田裕美の営業手帳 2020』(以下『和田手帳』)。実は、愛用者の8割が、営業職ではないという実情があります。ではなぜ、わざわざ「営業手帳」が選ばれるのか。『和田手帳』はどこがどう使いやすいのか。他の手帳となにが違うのか。それらを解明するべく、長年リピートしてくださっている愛用者3名をお招きして和田さんと共に座談会を行いました。(構成:両角晴香、撮影:疋田千里、聞き手:ダイヤモンド社書籍編集部)→前編はこちら

『和田手帳』愛用者の皆さん(左から杉山さん、谷澤さん、和田さん、石田さん)。各自が手帳への熱い思いを語って下さいました。

何度も挫折してやっと出会えた手帳
「もう手放せません!」

──石田さんは営業職ではないけれど、12年も『和田手帳』を愛用してくださっているんですね。

和田裕美(わだ・ひろみ):京都生れ。作家、(株)HIROWA代表、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演・コンサルティングを国内外で展開。累計220万部超の著書に『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『「やる気」が出るコツ、続くコツ』『稼げる技術』(以上、ダイヤモンド社)等多数がある。
・毎日配信、登録無料「ワダビジョン」@wadahiromi和田裕美ブログ

石田紳一郎さん(以下、石田) 2007年に『和田手帳』に出会うまで、いろいろな手帳を試しましたが、どれも僕と相性がよくなくて。たとえば、月間スケジュールの「土日」だけスペースが狭くとってある手帳がありました。多くの会社員は土日休みでも、介護士は不定休です。土日も働くことがありますから不便さを感じました。

和田裕美(以下、和田) たまに見かけますよね。なぜああいうデザインにするんでしょう。

石田 月間スケジュールはこんな風に記入しています。仕事は青、プライベートは赤に色分けして、休みの日は赤線で囲っています。僕にとって重要なのは、紙質です。筆圧が強いので、すべりの悪いぺらぺらの紙だと、書くのがストレスになってしまう。そういう手帳を買ってしまったこともありましたが数ヵ月で挫折しました。

──手帳は1年かけて使うものなので、質の良い紙でないと1年もちません。ダイヤモンド社としてもその点はこだわっています。

石田 『和田手帳』は紙の滑りが良いから書いていて気持ちがいいんです。この手帳にボールペンは「ジェットストリーム」という掛け合わせが最高です。書き味がよくて。

一同 (試し書きをして)本当だ。流れるように書けますね。

書きたいことが増えて
「2冊使い」に

石田紳一郎さん:介護士。『和田手帳』愛用歴12年。さまざまな手帳を試しては挫折していたが、2007年、サイズ感、紙の質感、毎年書き下ろしている和田さんの言葉が気に入り、『和田手帳』のとりこに。専用の革カバーを用意するほどのヘビーユーザー。

石田 それと、デザイン性も気にいっています。さきほど和田さんから計画表の使い方のレクチャーがありましたけど、『和田手帳』のデザインはあくまで超シンプルで自由度が高い。使う人のライフスタイルに合わせて、いかようにもカスタマイズできるんです。昨年の座談会記事で知りましたが、愛用者の中にはブログの更新予定をグラフ化している方もいるんですよね。
 僕は、週間スケジュールの右のページの「フリー記入欄」に思いついたことをどんどん書いていきます。たとえば僕が主催するホテルの「朝食会」は、これまで8年間で180回開催しています。リッツ・カールトンや帝国ホテル、シンガポールのホテルにも足を伸ばしました。それらを、いつどこで開催したのか、すべて手帳にメモしています。ワクワクすることを企画するのが好きで、そういうメモを書くのが楽しくて仕方ないんです。手帳が1冊じゃ足りなくなって、毎年「2冊使い」するようになりました。

──そういうメモを「モレスキン」みたいなノートには書かないんですね。

石田 ダメなんです(笑)。不思議なことに、ノートだとすぐどこかにいってしまうので手帳にまとめないと。スケジュール機能とノート機能を一冊にまとめると、いつ、どんなことを考えて過ごしていたかがわかる「ライフログ」になるんです。

びっしりと予定が書き込まれた石田さんの手帳。仕事は青、プライベートは赤で記入している。

──仕事とプライベート用の「2冊使い」をされる方もいますね。

石田 僕の場合は、仕事もプライベートも一括管理しています。「フリー記入欄」をすべて使い切ったタイミングで2冊目へ。月間スケジュールも、その月から2冊目に記入するようにしています。

未来にワクワクを仕込みたい

杉山由美枝さん(以下、杉山) 和田さんも「2冊使い」されているんですよね。

和田 2冊目には、叶えたい夢を書いています。すべて現実になるわけではないけど、それでもよかったって。未来にワクワクを仕込みたいんです。

石田 たとえば何を書くのですか?

和田 「増刷」「重版」とか(笑)。「会いたかった人とバッタリ」とか書いたら、叶いそうじゃないですか。

石田 書くことでアンテナが立って、引き寄せそうですよね。

コンパクトだけどワイドに書ける
究極の「A5スリム」型

谷澤恵美さん:ヨガラジオ体操インストラクター。「和田さんの本が大好き」で2014年から『和田手帳』ユーザーに。お気に入りは、巻末付録ページにある「全国鉄道路線図」。鉄道好き“鉄子“の一面をのぞかせる。

谷澤恵美さん(以下、谷澤) 以前、『和田手帳』はサイズにも相当こだわられていると聞いて、感動したことがあります。

和田 A5スリム(横120mm×縦210mm×厚さ10mm)といって、A5サイズを少し細くした変型判なんです。大きめだけどバッグに入りやすいというこだわり抜いたサイズです。つくったのが15年前だから実現できたんですよね。こんな変型判の手帳、今はなかなかつくれないかも。

──「A4の書類を三つ折りにすると収納できて便利」という声も数多くいただきますね。

和田 営業をやっていたときに、実際に私が使っていた手帳をモデルにしてアレンジしました。当時、世界142ヵ国共通で使用していた手帳なので、人種やカルチャーを問わず、人が本能的に使いやすい仕様だったんだろうと思います。
 手帳は全員に支給されたわけではなく、チームキャプテンまで昇格しないともらえませんでした。あの手帳を持つだけでステータスだったんです。嬉しかったですね。はじめて手帳をもらったときは、本当に。

アナログ管理は
本当にわずらわしい?

──皆さん、スケジュールはアナログ派ですか? Googleカレンダーなどは活用されていない?

石田、谷澤 アナログ派ですね。

杉山由美枝さん:保険営業。2013年、和田ファンである旦那さんに勧められて『和田手帳』を使い始める。一度、他の手帳に”浮気”したが、わずか数か月で元サヤに。営業組織をまとめる立場から「『和田手帳』に元気をもらっています」とのこと。

杉山 一時、デジタル管理した時期もありましたが、結局手帳に戻ってきました。やっぱり書いたほうが早いんですよ。

──しかし、手帳を落としたとき非常に困るのでは。

杉山 そういうときのために、手帳に名刺を入れています。

石田 明日の仕事のシフトくらいは覚えているのでなんとかなりますよ。

和田 カバンを替えるときに、入れ替えるのが面倒だったりしませんか?

石田 手帳を持って、ぽいっと移動させるだけ。サイズ感はそういうときにも大事になってきますよね。和田手帳は、不思議と煩わしさを感じさせません。

あなたは気付いてる?
実は手帳の裏に仕掛けが

和田 ところで皆さん、お気づきでしょうか。昨年から半透明ビニールカバー版の表紙の「裏」に、ある仕掛けを施してありまして……。

一同 え、何ですか?

和田 半透明のカバーを外してブルーの表紙の裏を見ると、隠しメッセージが出てくるんです。

一同 おお…、こんな仕掛けが!

半透明カバー内側に入っているブルーの表紙の裏には隠しメッセージが……。

──表紙を裏返しにして使っている方もいるようです。半透明ビニールカバー版は、好みの色の表紙に模様替えして楽しむこともできます。

杉山 私はブラックの『和田手帳』を使っているので、まったく知りませんでした。

──そう、半透明ビニールカバー版のみのお楽しみなのです。ちなみに表紙を紙に変更したのは、この仕様だと繊細な色指定ができるからなんです。そこに面白さがあります。

和田 通常のビニールカバーだと、色に限りがあるんですよね。過去15年、毎年ビニールの色を変え続けてきたんですが、さすがに色のチョイスに迷うようになりまして。実は紐しおりの色も毎年変えています。今年はピンクとグレー。おしゃれでしょ。

15年変わらないもの

和田 そんな風に『和田手帳』は、これまでもちょこちょこ改良しています。これもあまり気づかれていないのですが、2018年版から「フリー記入欄」に「4分割のマーク」が加わったんです。いまやさまざまな職業の方が使ってくださっていますので、「フリー記入欄」を2分割でも4分割でもできるよう改良しました。

──一方で頑固に変えない部分もあります。たとえば巻末の「全国鉄道路線図」。スマホ時代には不要という考え方もあるでしょうが、あえて残しています。

巻末に入っている鉄道路線図。スマホで簡単に路線検索ができる時代だがあえて残している。

和田 鉄道路線図は昔ながらのオーソドックスな手帳には標準装備されていますが、未だに入れている手帳は珍しいかもしれませんね(笑)。新線や新駅ができればもちろん追加していますよ。スマホで簡単に検索はできるのですが、経路が一目でわかるというのが地図の良いところじゃないかと思っています。

谷澤 たしかに地図入りの手帳はどんどん減っていますよね。自称「鉄子」の私としては、寂しい限り(笑)。『和田手帳』だけは、絶対になくして欲しくないです。

和田 15年も使い続けてくださっている方がいる限り、デザインの大幅変更は考えていません。今後も変わらず、皆さまのもとにお届けしますので、どうぞ、楽しみに待っていてください。

(終わり)