周りの目に入る物について、何かコメントをする

 次に、話題がどうしても思いつかないけど、立ち去る訳にもいかない状況で、気まずい雰囲気をなんとかしたい時は、(2)“周囲を見回して目に入る物について何かコメントをする”という方法を試してください。

 会議室に飾られている壁の絵や窓から見える景色、会食しているレストランのインテリアやウェイターの仕事ぶりなどについてコメントするのです。壁の絵に、さほど興味がなくても、その話題が次の話につながるかもしれません。

 最後は、一般的なスモールトークに適切な話題の一つとしてあげた、(3)“相手の何かをほめる”という観点から、話題を見つける方法です。

 相手の持ち物、周囲にあるもの、環境や経験などの何かに対してポジティブなコメントをするのです。もちろん、容姿をほめたりするのは、不適切な状況が多いので慎重になってください。

 また、持ち物などをほめる場合も、値段を聞いたりするのではなく、相手に良く似合うというような気持ちの良いコメントをしましょう。人は何かをほめられて悪い気はしないものです。お返しという訳ではありませんが、相手がこちらの何かをほめてくれることもあると思います。

 その際、日本人的な謙遜は禁物。気持ち良く「ありがとう」とお礼を言ってください。中途半端に謙遜すると、相手はほめたことが何か悪かったのかと気分を悪くする可能性すらあります。

 ほめて、ほめられて、お互い「ありがとう」で気持ちの良い会話をしましょう。