“腸冷え”は免疫力の低下を招く!正しい腸の温め方ただ温かいものを食べるだけでは腸も体も温まらない!(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新型ウイルス、インフルエンザが猛威を振るっている昨今では、免疫力の低下は防ぎたいところ。その免疫力の大敵となるのが「腸の冷え」です。腸が冷えると様々な体の不調の原因となるだけでなく、大病を招いてしまうこともあります。さらに、巷では“腸活”ブームであらゆる健康法やダイエット法がありますが、間違った知識も多く、逆に腸を冷やしてしまっているケースもみられます。そこで今回は松生恒夫氏の、『図解ハンディ版 腸を温める食べ物・食べ方』(青春出版社)から、正しい腸の温め方を紹介します。

腸が冷えるとなぜ免疫力が低下するのか

 そもそも冷えとは気温や服装、食習慣などによって起こる血行不良です。血行不良によって栄養素が全身にまわりにくくなったり、細胞のはたらきが低下したりすることがあるのです。

 この冷えが慢性化すると、腸そのものが冷えて動きが悪くなるうえ、血管や内臓のはたらきをコントロールする自律神経の調子もくるい、交感神経が優位になって、腸の動きをさらに悪化させてしまいます。小腸にはウイルスやがん細胞などの異物を排除する免疫細胞・リンパ球の60%以上が集まっており、腸内環境と免疫機能には密接な関係があることがわかっています。つまり、腸が冷えて働きが悪くなると、免疫力の低下を招いてしまうのです。