じつは、ポロックがアートの歴史に名を刻んでいるのは、描き方そのものが珍しいからではなく、この描き方を通じて「自分なりの答え」を生み出したからにほかなりません。

そして、彼の《ナンバー1A》という「表現の花」は、この世の中にカメラが登場して以来、アーティストたちを駆り立ててきた「アートにしかできないことはなにか?」という問いに対する究極の答えを生み出すことになったのです。

次回はそれについて見ていきましょう。