日本国内に出回る投資信託の数は、今や約6000本。これだけたくさんの商品があると、「投資信託で資産運用を始めてみたいけれど、どれを選べばいいかかわからない!」と迷ってしまう人も多いことでしょう。本連載では、最新刊『全面改訂 投資信託選びでいちばん知りたいこと』(ダイヤモンド社)を上梓した世界No.1投信評価会社「モーニングスター」トップの朝倉智也氏が、投資信託の賢い選び方をわかりやすくレクチャーします。さあ、あなたも「長期・分散・積立投資」で、人生100年時代の長生きリスクに今から備えましょう!

投資」と「投機」の違いとは?
投資という言葉を聞くと、「大負けすれば資産のほとんどを失ってしまうこともある怖いもの」「ギャンブルのようなもの」といったネガティブなイメージを抱く人は少なくありません。多くの日本人にとって、これまで投資はあまり身近ではありませんでしたから、これは無理もないことでしょう。
しかし、こうした恐怖心は、誤解に基づいていることが少なくありません。
みなさんが「投資は危ないもの」と思っているのは、「投資」と「投機」を混同しているからでしょう。ここで、「投資」と「投機」の違いを整理しておきましょう。