婚活成功者続出! 難関幼稚園、名門小学校合格率95%! 「にじみでる育ちのよさ」と本物の品が身につくと話題のマナー講師、諏内えみさんの最新刊『「育ちがいい人」だけが知っていること』。内容は、マナー講師として活動される中で、「先生、これはマナーではないのですが……」と、質問を受けることが多かった、明確なルールがないからこそ迷ってしまう、日常の何気ないシーンでの正しいふるまいを紹介したもの。マナー本や、通常のマナースクールでは、ルールではないからと省かれ、個人の常識に委ねられていますが、正解がわからないともやもやしますし、自信を持ってふるまえません。しかも、「育ちがでる」と言われてしまう部分ばかりですから、尚更気になりますよね! 今回は、お受験と育ちについてお話を伺いました。

お受験で必ず受かる子の6大習慣

お受験で必ず受かる子の6大習慣Photo: Adobe Stock

私がこれまで「親子・お受験作法教室」で多くのお子さんをご指導してきたなかで、「この子は受かる」と直感したのはどのようなお子さんだと思われますか? それは、「育ちがいいオーラがある子」「品がにじみ出ている子」なのです。一見、元気でやんちゃそうな男の子であっても、人見知りで恥ずかしがりやの女の子であっても、やはり要所要所にオーラと品はにじみ出るのです。育ちは一日にしてならず。しかし今日から始めれば『育ちがいい子ども』になれます。

◎絶妙にアイコンタクトができる
お受験では門を入ってから、ご案内の方、控室にいらっしゃる先生、ご誘導の先生、そして行動観察の先生や面接官の先生など、実に多くの方々にごあいさつするシーンがあります。そこで、親に促されるのではなく、これまで身についた品あるお辞儀とアイコンタクトであいさつができるか、が肝心です。たとえ一瞬のことであってもけっしてクニャクニャせず、しっかりした体幹で相手の正面であいさつできるようになる訓練が必要です。

◎「メリハリ」「けじめ」のある子
子どもですから、遊ぶときは元気に遊ぶことが大切です。しかしいざ「集合!」や「やめ!」の合図が掛かったときにサッと気持ちを切り替え、すぐに次の行動に移せるのが受かる子。もちろん、「他の子もふざけているから」「みんなもまだ遊んでるから」は通用しません。また、歩きながら物を渡したり、立ったまま食べたり飲んだりする「ながら」も減点のふるまいとなります。

◎自分オリジナルの意見が言える
子どもだけの本人面接や親子面接ではもちろんのこと、行動観察の場面にもお子さんはさまざまな質問をされます。そんなときに親の顔をチラチラ見る、モジモジする、沈黙してしまう、また、塾や家庭で訓練した決まりきった答えしか言えない、というお子さんはすぐに見抜かれ、ご縁はいただけません。たとえ難しい質問であっても一生懸命考える、そして自分オリジナルの答えを伝えられるのが、育ちの良い子です。

◎四季や季節の行事、旬の食材を経験し、よく知っている
お正月に始まり、節分、ひな祭り、端午の節句、七夕、お月見、大晦日などを大切に過ごすのは基本中の基本。最低限、その行事のいわれや考え方をお話し、ご家族で迎えてください。けっして流されず、自分でよく考え、正しいと思ったことを行動できる子が、複数の学校に合格しています。素直で、正直で、正義感を持った子に育てたいと思うのは、どのご両親様も一緒ですね。

◎譲る、分け合うことができる
おやつやおもちゃだけでなく、公園でのブランコの順番やゲームの順番を守ったり、サッと気持ちよく譲ることができていますか? また、相手をほめることができるかも、大切です。何か問題点や改善すべき点が出てきたときは、いかにその子に適した指導ができるかで、人生が変わってしまうと言っても過言ではありません。

◎物を丁寧に扱える、片付けられる
せっかちさんやおっとりさん、性格はそれぞれですが、物を丁寧に扱えるのは、それとは関係ありません。せっかちで何事もパッパッと動くお子さんでも、受かる子はおもちゃの片付けやお洋服のたたみ方を始め、教材を私に返してくれるときの所作や、エプロンと三角巾の結び方までもがとても丁寧できれいです。

今回は、育ちの良さが最も問われると言っても過言ではないお受験のお話をご紹介しました。子どもだけでなく「育ち」は大人になっても気になるテーマのひとつですよね。「品がいい」「育ちがいい」と言われる人とは「家柄や幼少期に受けたしつけが違うのだから」「今さら、育ちは変わらない」……と思っていませんか? 『「育ちがいい人」だけが知っていること』では、普段の生活の中で何となくやっているけれど、「これ、いいのかな?」と迷うシーンでの正解のふるまいや、「育ち」が出てしまうポイントなど、リアルな例を250個も紹介しています。「育ちの良さ」とは家柄ではなく、これらを知っているか否かですから、知ることで、今からでも「育ち」は変えられます。誰にも指摘されたことがないのに、実は「あの人は、育ちが……」なんて周囲の人から思われているとしたら本当に恥ずかしいですし、今さら聞けないことばかりですから、ぜひ参考にしてみてくださいね!