ホモ・サピエンスが人類唯一の生き残りとなったころとされる1万3000年前――。そのときから現在に至るまでの人類史に「欲望」というキーワードで軸を通し、経済史と金融史を掛け合わせる。すると、私たちが今どんな時代に生きているのかの見え方がガラリと変わってくるのだ。特集『1万3000年の人類欲望史』では、8月13日(木)から16日(日)までの全4回で、1万3000年の人類欲望史を探る時空の旅にあなたをお連れする。(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)
#1 8月13日(木)配信
「欲望と空想力」で人類の経済・金融史を切り取ると目からウロコな理由
【紀元前1万1000年ごろ~紀元前後ごろの人類欲望史】
今から1万3000年前――。ホモ・サピエンスを人類唯一の生き残りたらしめた要因は、彼らが持つ「空想力」だった。その空想力は人類を発展に導く革命的なツールを次々と生み出していった。宗教、国家、貨幣、文字……。中でも貨幣は人類史を揺るがす最高傑作。人類の果てなき欲望にとって「最強の増幅装置」の誕生を意味したからだ。「欲望と空想力」で人類の経済・金融史を切り取ると目からウロコが落ちる理由をお伝えしたい。
#2 8月14日(金)配信
経済成長はかつて大罪だった!宗教改革やルネサンスで革命が起きた理由
【5世紀~1940年代の人類欲望史】
現代に生きる私たちには想像もつかないが、14世紀以前の「前近代」と呼ばれる時代は、経済成長は大罪だった。なぜか?そして、大航海時代や宗教改革、ルネサンスがその状況を打破した理由とは?前近代の「欲望大罪時代」から、人類欲望史にとって最悪の汚点である1940年代の「世界大戦時代」までを描く。
#3 8月15日(土)配信
GAFAもトランプ大統領も1万3000年の「人類欲望史」が生み出した
【1945年~現在の人類欲望史】
「1万3000年の人類欲望史」をたどる時空の旅――。その行き着く先は、米IT界の巨人「GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)」とドナルド・トランプ米大統領の誕生だった。企業が超国家的存在といえるまでの力を付け、ポピュリズム(大衆迎合主義)旋風が吹き荒れるようになった理由が、1万3000年という壮大なスケールから見えるようになる。
#4 8月16日(日)配信
経済・地政学・歴史のベストセラー30冊を一気解説!サピエンス全史、FACTFULNESS…
本特集『1万3000年の人類欲望史』の理解を深め、さらなる知識と教養を身に付ける「副読本」として最適なベストセラー30冊を厳選。それぞれに書籍の内容に関する解説を加えてお届けする。
Key Visual by Noriyo Shinoda