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音楽を習っても子どもは賢くならない?

 知的能力を高めることを目的に子どもにピアノなどを学ばせても、効果は見込めないかもしれない。音楽教育と子どもの知的能力との関連について検討した54件の研究結果を分析した研究で、音楽教育が子どもの認知スキル、学業成績、読み書きに良い影響を与えるわけではない可能性が示されたのだ。詳細は、「Memory & Cognition」7月29日オンライン版に掲載された。

 音楽教育が子どもの認知能力や学業成績にもたらすメリットを明らかにしようとする研究はこれまでにも行われてきたが、一致する結論は得られていない。そこで、藤田医科大学のGiovanni Sala氏と英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)のFernand Gobet氏は、1986〜2019年に実施された54件の研究のメタアナリシスを実施し、音楽教育と子どもの認知能力や学業成績との関連を検討した。解析対象者は総計6,984人で、平均年齢は6.45歳、音楽教育を受けた期間の平均は53.37時間、29.29週、53.43セッションであった。