「自分の考えや打ち合わせ内容をその場で図解する。このテクニックがあれば、会議、ブレスト、プレゼンが劇的に変わる。考える力と伝える力が見違えるようにアップする」
こう語るのは、アートディレクター日高由美子氏。発売6日で大重版が決まった『なんでも図解』の著者でもある。「フレームワーク」や「キレイな絵」を一切排除し、瞬間的なアウトプット力の向上を徹底的に追求するワークショップ、「地獄のお絵描き道場」を10年以上続けています。複雑なことをシンプルに、難しい内容をわかりやすく。絵心ゼロの人であっても、「その場で」「なんでも」図解する力が身につくと評判になり、募集をかけてもすぐキャンセル待ちに。
本日は「絵心ゼロの人であっても、伝わる絵を瞬時に書くためのテクニック」をお伝えします。

Photo: Adobe Stock

絵心ゼロでも大丈夫! 必ず描ける!

 打ち合わせの内容をメモするときや、頭の中を整理したいとき、ちょっとした人の動作を示すアイコンが入ると、わかりやすくなり、イメージも膨らみます。

 上半身だけの「人のアイコン」だけでもいいのですが、全身が書けると一気に表現が広がります。

 しかし、「手足をつけて動作を表すのは難しいのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。大丈夫です。安心してください。

 ポーズを丸暗記する必要はありません。丸と線が書ければ大丈夫です。最小限の基本動作だけスパッと描けるようにしておきましょう。

 基本の3動作は「立つ」「走る」「座る」です。ひとつひとつ説明します。

基本動作(1)「立つ」

 人の頭と上半身を書き、そこに手足を書き加えます。足は少しひらべったく。手との区別が明確になります。次の絵を見てください。

 簡単ですよね。立つポーズは手足の動きで意味付けができます。たとえば、片手を上げて距離を測る動作を表すなどは腕を水平にするだけで可能です。次の絵を見てください。

(例:ソーシャルディスタンス)

 寝る人、倒れた人は「立つ人」を90度回転させれば表せます。横になっている動作が書ければ、「眠る」「倒れる」「休息する」などを表現できます。次の絵を見てください。

基本動作(2)「座る」

 次は「座る」です。スピーディに書くなら正面や斜め向きではなく横向きがおすすめです。次の絵を見てください。

 簡単ですよね。椅子を無理に描く必要はありません。座るポーズは、食事、会話、学習などのアクションや電車や車などの移動中の様子などを表すことができます。

 座ったポーズにPCや時計を加えるだけで「仕事をしている様子」になります。「残業」「デスクワーク」といった言葉も簡単にビジュアル化できます。次の絵を見てください。

(例:深夜まで仕事)

 前傾にするとスピード感が出ます。背中の曲線を強調すると猫背になり、「疲れている」感じが出ます。