「自分の考えや打ち合わせ内容をその場で図解する。このテクニックがあれば、会議、ブレスト、プレゼンが劇的に変わる。考える力と伝える力が見違えるようにアップする」
こう語るのは、アートディレクター日高由美子氏。「フレームワーク」や「キレイな絵」を一切排除し、瞬間的なアウトプット力の向上を徹底的に追求するワークショップ、「地獄のお絵描き道場」を10年以上続けています。複雑なことをシンプルに、難しい内容をわかりやすく。絵心ゼロの人であっても、「その場で」「なんでも」図解する力が身につくと評判になり、募集をかけてもすぐキャンセル待ちに。
本連載は、日高氏の処女作『なんでも図解』のエッセンスを抜粋し、「絵心ゼロの人であっても、伝わる図を瞬時に書くためのテクニック」を伝えるものです。

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キーワードをスピーディーに書くコツ

 長い単語や専門用語をリアルタイムで書くのは難しい。そんな声もよく聞きます。

 すぐに書けないような長い単語なら、頭文字を書いて残りは空白にします。そして記憶が残っているうちに補足します。例文を見てみましょう。

光と水と風を自動制御するパッシブハウス型農業プラント

 どんな図になるでしょうか。次の画像を見てください。

 青字が後から書き足したものです。「パッシブハウス型農業プラント」はなかなかすぐには書けません。こんなときは頭文字だけ書き残し、後から補足します。一文字残してその後続くテキスト分の余白を残しておきます。

 また、文字で全て書き表そうとせずに記号も有効活用しましょう。

「減った」「増えた」はー(マイナス)や+(プラス)、「例えば」は「ex.」、「おおよそ」は「≒」、「同じではない」は「≠」などが便利です。

 また、結論がどうなるかわからないときほど聞き取った単語をできるだけ書き出しましょう。もちろん、すべてを書くのはマストではありません。

 例えば、「今日の会議」というワードは、その場にいる当事者にはそれほど重要ではないかもしれません。逆に、日付を後から足すなどが必要になるときもあります。次の画像を見てください。

 省く文字、省かない文字の参考です。青線で消したワードは、省いても意味が通じそうなもの。四角で囲んだ「など」「しかし」は文脈に影響すると考えられます。文字そのものは書かないとしても「…」で表すのも一つの方法です。