その場の状況にあわせたふるまいができると、ぐっと印象が上がるもの。そのためにはビジネスシーンで必須の3つのキャラクターを演じ分けることを意識するといいようです。日頃なにげなくやってしまう「しぐさ」が相手に与える印象や、自分のイメージをも変えられるちょっとした「しぐさ」のポイントをまとめた、新刊『仕事のしぐさ図鑑 「デキる人」「残念な人」を決める50のポイント』より、今回は「場にふさわしい3つのキャラクター」について紹介します。

場にふさわしい3つのキャラクターとは?

印象を改善するうえで重要なことは、しぐさの見え方を意識しつつ、あなたの存在全体で「場に合ったキャラクターを演じる」ことです。

場にそぐわない、しかも意図せぬ「悪目立ち」は、つまずきのもと(イラスト:髙栁浩太郎)

一歩踏み出してアピールしたほうがいいときなのか、目立たないほうがいいのか、やる気があるように見られたいのか、優しい人に見られたいのか、など。何事も、置かれた立場や状況次第です。

私がこれまでビジネスパーソン向けのしぐさ向上セッションなどでお教えしてきた経験上で言うと、ビジネスシーンではおおよそ3種類のキャラクターを演じられると、イメージが劇的に向上します。次の3つがそれです。

(1)リーダーキャラ:自信があり信頼感のある人に見られたいとき
 前に立って部下たちを牽引しなければいけないとき、堂々と貫禄を出したいときに最適です。人前でのプレゼンや交渉で優位に立ちたいときなどにも適していて、空間と時間を大きく使うのが特徴です。

(2)アシスタントキャラ:従順で信頼できる僕(しもべ)として見られたいとき
 上司とともに取引先を訪問するとき、クライアントに商品やサービスの説明をするとき、先輩に囲まれていろいろな雑務をこなさなければいけない状況に適していて、相手よりも少ない空間と時間でふるまうのが特徴です。

(3)マイルドキャラ:親しみをもってもらいたいとき
 人当たりがよく、やさしい印象を与えるふるまい方で、初対面の相手と話すとき、相手の悩みや苦情を聞くときに最適です。販売店で接客をしたり、子どもやお年寄りを相手に話をするときでも使えます。

実際のところ、中堅社員だからいつでも「リーダー」、入社したての新人だからいつでも「アシスタント」でいればいいわけではありません。場面によって演じるべきキャラクターを切り替える必要があることは、みなさんも実感されているのではないでしょうか。大事な場面で間違ったキャラを演じてしまうと、かえって浮いてしまい、周囲はう~んと首をひねる残念な結果になってしまいます。

さらに、それぞれのキャラをどう「演じる」とそれらしく見えるのかは、『仕事のしぐさ図鑑』でご紹介してます。同書では、海外でも活躍したパントマイムのプロであり、CGキャラクター作画のアドバイザーなども務める著者・荒木シゲルさんが、「デキる人」「残念な人」を分ける「しぐさ」の50のポイントのほか、特に印象を変えやすい手や顔の動かし方、自在に顔のパーツやカラダを動かせるようになるトレーニング方法などをご紹介していますので、参考になさってみてください。