『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』が10万部を突破! 本書には東京大学教授の柳川範之氏「著者の知識が圧倒的」独立研究者の山口周氏「この本、とても面白いです」と推薦文を寄せ、ビジネスマンから大学生まで多くの人がSNSで勉強法を公開するなど、話題になっています。
この連載では、著者の読書猿さんが「勉強が続かない」「やる気が出ない」「目標の立て方がわからない」「受験に受かりたい」「英語を学び直したい」……などなど、「具体的な悩み」に回答。今日から役立ち、一生使える方法を紹介していきます。
※質問は、著者の「マシュマロ」宛てにいただいたものを元に、加筆・修正しています。読書猿さんのマシュマロはこちら

「生まれつき真面目な人がユーモアを磨くにはどうすればいいか」への意外だけど納得の回答Photo: Adobe Stock

[質問
 自分は真面目過ぎるとか勤勉だと言われます。冗談も面白い話も得意じゃないです。もっと面白い人間になって周りを楽しませたいです。

「真面目」を生かして笑いを取る

[読書猿の回答]
 人は持たないものに憧れがちですが、その道は大抵非効率です。現有の資源を生かし真面目キャラを徹底することをお勧めします。クソ真面目キャラは漫画でも落語でもおいしいところを持っていきます。古典落語でいうと「権助」というキャラクターがそうです。

 真面目キャラで笑いを取るのに不可欠なのは、笑われることを受け入れることです。これは最初は大変難しいことです。ですが、この点がクリアされないと、どれだけセンスを磨いても「今の笑っていいんだろうか?」という対応をされてしまいます。

「笑っていいんだ」という雰囲気をつくる行動はシンプルなものです。自分が先に笑えばよいのです。ただこれも最初のうちは、笑いなれない人にはとても難しい。という訳で、手始めに自分が笑えるものを探して接するところから初めてはどうでしょうか? 落語を応援したいので寄席に行くのをお勧めします。