シリーズ18万部突破のベストセラー『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』、渾身の感動作で自身初の自己啓発小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(2022年1月11日発売)の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」を音声配信。コロナ禍で不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「悩んだら来年、再来年のことを考えてみて」

精神科医がやっている悩みを小さくする方法Photo: Adobe Stock

思考の幅を広げると悩みは小さくなる

きょうのひとことは、
「悩んだら来年、再来年のことを考えてみて」

悩みを小さくする方法というのは、実はあるんです。

結論からいうと、それはもっと大きなことを考えるということです。

もっと大きなことというのは、たとえば自分の人生の目標などです。

時間で、もっと大きく考える方法もあります。

たとえば、来年とか再来年、いま抱えている悩みが続いているだろうかと考えてみると、だいたいのことは消えてしまうわけです。

こんなふうに、相対的により大きな目標や大きな時間の単位で考えることによって、いま抱えている悩みがちっぽけなものだということを認識すれば、悩みを小さくできるということです。

そもそも人の悩みごとというのは、大きければ大きいほど悩まされるとは限りません。

小さな悩みでも、すぐに解決しなければならないものほど人は悩みます。

なぜなら、悩みは小さなことでも期限(締め切り)が近いと悩んでしまうからです。

だから、相対的にもっと大きな課題や改善点などに思考の幅を広げると、期限が目前に迫っていないこともあって、そんなに悩まなくなるわけなんです。

もちろん悩みの大きさによっても、悩み方は変わりますが、いくら小さな悩みでも期限が近づいているほうが、大きく悩む傾向があるということです。

しかし、やるだけのことをやっていれば、それ以上やれることはないのですから、クヨクヨ悩んでばかりいると、やはり頭が疲れてしまいます。

だから、やるだけのことをやっていると思えるのなら、一度、悩むのは止めて、ドンと構えてみる。

一方、なかなかそうもいかないも現実ですね。

そういうときこそ、相対的に大きな目標や大きな時間に思考の幅を広げて、いまの悩みが果たして来年、再来年まで続くのかどうかと、思い直してみるんです。

すると、まあそんなにクヨクヨ考えなくてもいいかというふうに、気持ちを切り替えやすくなります。

きょうのひとことは
「悩んだら来年、再来年のことを考えてみて」
でした。

参考になったかしら?