配置を吟味する

 客観的に見て誤解を生まないか、文脈との齟齬が無いかを考察し、取捨選択します。要素の配置を吟味するときは、下図のような図解の「型」を頭に入れておくと、スムーズです。

「オリンピックとカネ」ぼったくり契約を“1枚の図”にしてみた!

 いくつかアイデアを下書きしたら、どれがベストかを考察しましょう。下図を見てください。

「オリンピックとカネ」ぼったくり契約を“1枚の図”にしてみた!

 ①は開催側が何らかのアクションをIOCに働きかけるような印象を与えてしまいますし、②は与えられる損害が開催側に向かうのも内容とは乖離してしまいます。

 今回は③の「相関」を活かした形で進めます。

「オリンピックとカネ」ぼったくり契約を“1枚の図”にしてみた!

ブラッシュアップする

 要素の配置を文章と照らし合わせながらブラッシュアップします。

「オリンピックとカネ」ぼったくり契約を“1枚の図”にしてみた!

「見やすいか」「内容に沿っているか」を、要素の強調・線や矢印の整理・配置の整合性にフォーカスして進めます。

「メモ」アプリをSplit Viewで2画面立ち上げて、左側のラフを見ながら右側でブラッシュアップ、と進めるとスムーズです。

「オリンピックとカネ」ぼったくり契約を“1枚の図”にしてみた!

 内容と照らし合わせて矛盾がないか確認します。今回注訳を文章でいれています。

 図解は「図」と「テキスト」のいいとこ取りが基本。テキスト表現を入れるべきところは無理に削除したり書き変えたりせず、文字の大きさの大小を考慮した上で入れていきましょう。

 これで完成です。

「オリンピックとカネ」ぼったくり契約を“1枚の図”にしてみた!

 いわゆる「契約書」は一字一句精査されていて、細かな注訳も多く、表現が難解なものが少なくありません。しかしオリンピックとなれば、一般市民にとっては、開催国に決定した喜びが大きく、「契約」まで関心がいかないのかもしれません。

 しかしながら、事前にこの契約が、わかりやすい図とともに周知されていれば、オリンピックの開催誘致に対する期待感にも影響があったかもしれない。図解しながら、そんなことも感じました。

 図解に正解・不正解はありません。どれだけわかりやすく伝わるかがポイントです。興味のある記事を読みながら図解にトライしてみませんか?