考えてみれば当たり前です。プレゼントがほしい→フォローしないと応募ができない→フォローしちゃおう。このように、明確な目的があってフォローしますから、フォロワー数が増えるのも当然です。

 ただ、キャンペーンが終われば目的は達成されますから、フォローは外されるかもしれません。外さないにしても、もともとプレゼントにしか興味がなく、「この企業アカウントのツイートを見たい」と思ってフォローしたわけではない人たちには、本来届けたかったツイートが届くことはないでしょう。

 勢いでフォローしただけ。プレゼントキャンペーンの賞品狙いで増えるフォロワーには、少なからずこういった人たちも含まれているということです。

キャンペーン終了後の反動で
フォロワー増加がパタッと止まった

 実は東急ハンズのアカウントでも過去に何度か、プレゼントキャンペーンを行っています。

 そのひとつを紹介すると、「東急ハンズ公式ツイッター10周年記念オリジナルダンボープレゼント」というキャンペーン。内容は、フォロー&リツイートで「お面付き! オリジナル「中の人『兄』ダンボー」当たる!」という企画でした。

企業ツイッターはフォロワー数増加だけが正解ではないリツイートは増え、フォロワーは増加したが…
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 結果はきわめて良好でした。「1000RT毎に1体追加」とツイートしたら、本当にどんどんリツイートされて、すぐに2000、3000、4000とリツイートが増え、最終的には5000を突破。最大5体当選というかたちに落ち着きました。

 キャンペーン終了後、フォロワーが約3000人も増加しましたから、成功したキャンペーンと言っていいでしょう。もちろんファンの方もたくさん応募してくれました。すべてが単純に記念品目当ての人ばかりではなかったと思います。

 しかし、期間終了後はフォローを外される方が多かったのか、しばらくの間フォロワーがパタッと増えなくなりました。キャンペーン前の増えかたと比べても、うんともすんとも動かない。

 フォロワー数拡大を狙ったキャンペーンにはこういう側面もある、という現実を改めて思い知りました。