ダイヤモンド・プレミアム(有料会員)ならダイヤモンド社のベストセラーが電子ブックでお読みになれます!月ごとに厳選して提供されるダイヤモンド社の話題の書籍から、ここでは一部を抜粋して無料記事としてお届けします。全体をお読みになりたい方はぜひダイヤモンド・プレミアム(有料会員)にご登録ください!今回は2021年6月提供開始の『40代を後悔しない50のリスト【時間編】 1万人の失敗談からわかった人生の法則』。いつも「時間がない!」と感じる両立世代のための自分らしい生き方・働き方を取り戻す50の具体策。
序章
40代はなぜ「時間の使い方」が最も重要なのか?
40代という人生最大の分かれ道
大塚 寿 著
定価1540円
40代とは、どのような10年でしょうか?
人生80年とすれば、ちょうど人生の折り返し地点ともいえる年代ですが、現在リタイアした多くの諸先輩たちが、40代が良くも悪くも人生最大の分かれ道だったと振り返っています。40代こそ、人生最大の転換期だったと──。
なぜでしょうか?
40代は、仕事でいえば、やっと自分の裁量で仕事ができるようになり、自分のやりたかったことや、個性やセンスが発揮できるようになる年回りです。
しかし、自由裁量といいながらも、自分の仕事以上に、部下やチームの力を最大限に発揮させるマネジメント力が求められる年代です。経営方針もそのまま部下に伝えるのではなく、部下にわかるように噛み砕いて、その上でやる気が出るようなマネジメントをしなければなりません。
それまでとは違うスキルが求められる中で、出世レースは最終局面を迎えます。関係部門や上司との調整も多くなり、上下左右の板バサミ、本人が望むとも望まなくとも、物事をスムーズに進めるためには、社内政治に頭を使わざるを得ないのが40代の特徴といえます。
一方で、家庭でも40代には大きな変化が起こります。子供は育児から教育に変わり、子育ても一段落したことで仕事に本格的に復帰する女性が多くなるため、夫婦関係も新たな局面へと突入します。共働きが当たり前の時代ですから、仕事一辺倒ではない、家事の分担や家庭マネジメントを上手にできるスキルが一層求められます。
また、それまで他人事だった親の介護がリアルに自分事となる年代です。子供の教育をはじめ、何かとかかるお金や、徐々に減っていく気力・体力に悩みながら、自分らしい住まいのあり方や暮らし方も再考していく段階です。
つまり、会社では上司、部下、同僚、関係部門、取引先、家庭では子供、親、配偶者という、公私にわたって他人に振り回される10年であり、その一つ一つの決断が、人生の後半戦を大きく左右するのが40代なのです。