ひろゆきが語る「ADHD、発達障害を自称したがる人」の生存戦略ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、若者を中心に圧倒的な人気を集め、フォロワー数が急上昇中の、ひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破したベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「自称したがる人たち」とは

 世の中の流れでしょうか、「自称・ADHD」や「自称・発達障害」など、診断されていないにもかかわらず、自らを病気のように自称する人が増えてきました。

 僕は医師免許を持っているわけでもなんでもないので、医学的なことはここでは語りません。社会的に現れている「自称する人たち」について、僕の意見を述べていこうと思います。

 ネットを見ていると、「自称する人」を見つけて揶揄する人がいます。

「診断を受けたわけではないのに名乗るのは腹が立つ」
「自分は真剣に悩んでいるのに、ライトに語るやつがいてイライラする」

 など、当事者から見ると、「自称する人たち」がバカにしているように見えるのかもしれません。

誰しもが自分を「正当化」している

 ただ、僕は、彼らだって「自分を守っているんだな」と思います。仕事ができなかったり、思ったような収入を得ていない場合、自分の能力がそのまま否定されているように感じてしまうでしょう。

 自らの無能さに嫌気がさすと、途端に生きる価値がないような気がしてしまいます。

 しかし、そんなときに、「自分はADHDだから仕方ないんだ」「発達障害だからいいんだ」と、開き直ることができれば、少しだけ生きるのがラクになると思います。それって、個人にとっての生存戦略としては許されてもいいと思うんですよね。

 あとは、その人がどうするかの問題です。病気かのように自称すると、一時的に居場所ができたり、社会的に許されるような感覚をおぼえます。それから、「何をするか」が大事であって、発達障害であることを逆に強みとして変えてしまう人だっています。

 あるいは、開き直ったまま、何もせずにダラダラ暮らすのだって、僕は別によいのではないかと思います。それも自分で選んだわけですからね。

 とにかくみんな、何かしら「理由」をつけて、自分を正当化して生きています。「私らしさ」「自分らしさ」というような言葉が時代のキーワードみたいになっていますが、その延長線上に「自称する人たち」がいるだけの話です。

「こういう人は許せない」と、他人を攻撃する前に、自分自身はどんな言葉で自分を正当化しているのかを、ぜひ省みてほしいなと思います。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。