前立腺肥大のしくみと予防法
まずは「大豆製品の摂取」です。豆腐、納豆、きなこ、みそといった大豆を使った食品にはポリフェノールの一種である「イソフラボン」が含まれ、この成分が前立腺肥大の予防効果があるのではないかとされています(※2)
前立腺が大きくなる仕組みとして、実は男性ホルモンである「テストステロン」が関係しています。
テストステロンは、前立腺の内部で「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンに変換されます。
このDHTは男性の薄毛に作用し、前立腺を肥大させることもあります。DHTは男性の生殖器を形作る作用もあり、必要なホルモンなのですが、中高年男性にとっては「悪玉男性ホルモン」と呼ばれることもあります。
大豆に含まれるイソフラボンは、このDHTや変換する酵素(5αリダクターゼ)の働きを抑える役割を持っています。
イソフラボンは、「女性ホルモン」のエストロゲンに構造が似ており、エストロゲンの受け皿である「エストロゲン受容体」にはまり込むので、女性ホルモンのような役割を果たします。この作用で男性ホルモンの働きが抑えられるわけです。