近年、中学受験では「大学付属校」人気が高まり、激戦となっています。2021年入試でも、大学付属校の難化傾向が目立ちました。そんな中で「早慶GMARCH」「関関同立」をはじめとする、人気の「付属中学」の合格を勝ち取るにはどうすればいいのでしょうか?
「御三家をはじめとする進学校と同じ対策をしていてはダメ」というのは、「中学受験 大学付属校合格バイブル」の著者で、早慶をはじめとする大学付属校専門の中学受験塾を経営されている野田英夫氏。実は大学付属校の入試問題には、基本的な問題が多く進学校のような難問が少ないので、付属校に特化した対策をすれば偏差値が足りていない子でも逆転合格がかないやすいのです。
発売即重版となった本書から、知られざる付属校受験の実態や、合格のためのノウハウの一部をお伝えしていきます。

【大学付属校の中学受験】受験直前でも毎日、計算問題をやったほうがいい理由Photo: Adobe Stock

もったいないミスは致命傷になる!

 お子さんの解答用紙を見ていると、「もったいない!」と思うことはありませんか?

 難しい問題は解けているのに、単純な計算問題を落としていることはよくあります。大学付属校は、難問は少なく基本的な問題を、きっちりとこなすことが大事なので、もったいないミスは致命傷になります。

ここでは算数での「もったいないミス」を防ぐにはどうしたらよいかをお伝えします。

 まずは計算。計算はとにかく毎日することです。筋トレと同じです。

 マラソンランナーにも短距離走者にも、適切な筋肉が必要なように、算数には「計算力」という筋肉が必要です。

 これは一朝一夕でつくものではありませんから、毎日続けることが何よりの近道です。

 1日20分を目安に行います。朝起きて、学校に行く前にできたらいいですね。答え合わせと直しを含めて、30分。ぜひその時間を確保してください。

 計算練習が習慣化できたら、次のステップへ。タイマーを使って時間を短くしていきます。

 10分で終わらせていた量を、7分で、5分でと区切っていくと、計算が速く正確になると同時に、集中力も養われます。