製品にはライフサイクルがある
長短はありますが、製品には下図のようなライフサイクルがあります。
ここでいう導入期、成長期、成熟期、衰退期というライフサイクルは、人間の一生にたとえるとわかりやすいでしょう。幼児と大人、さらには若者と老人では当然価値観やお金の使い方も異なってきます。ビジネスでいえば、売上や利益に対しての考え方も下図のように異なります。
まさに、これも人間の一生にたとえると同様であることがわかります。子どものうちは、当然収入はなく、食費や教育費等「出ていく一方」ですが、これは単なる出費と考えるのではなく、「将来への投資」と考えることができます。
大人になれば出費も増える一方で収入も上がっていき、さらに壮年から老年期に入っていくにしたがって、「将来への投資」は減少し、それなりの蓄えを意識しながら、いかに出費をコントロールするかといった方向に重要性が移っていきます。
ビジネスでいえば、競合の数もライフサイクルで変化します。
導入期には少なかった競合は、成長期で一気に増え、成熟から衰退期になると再びその数が淘汰によって減少していき、やがて買収や合併という形で数社にしぼられていくというのが、どの業界でも起こる流れです。