フジテレビ「ノンストップ!」、NHK「あさイチ」などで話題沸騰中の、片づけアドバイザー石阪京子さん。彼女のメソッドは、なぜ、片づけが苦手な人でも、きっちり片づき、その後もリバウンドせずきれいな状態をキープできるのか? どうして、これまで失敗を繰り返した人が、二度と散らからない「最後の片づけ」にすることができるのか?
片づけられない人たちの“最後の駆け込み寺”・石阪京子先生の大ヒット8刷の最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』を引用しながら、石阪メソッドの心構えとテクニックを解説します。
パッケージから出して最適な容器に入れ替える
前回の連載で、モノをコンパクト化して、スペースを生み出す秘訣として、次の4つを紹介し、①②の具体的手法を説明しました。
①入れ子にする
②宙に浮かす
③パッケージから出す
➃空気を抜く
今回は、③の「パッケージから出す」という点についてご説明します。
モノが収納しきれなくなる大きな原因は、実はパッケージにあります。必要ない箱や容器が、場所をとっていることが多いのです。
たとえば卵パック。冷蔵庫の卵置き場は、ドアポケットにあることが多いかと思います。我が家は卵の消費量が多いので常に2パック分を保管しているのですが、ドアポケットのスペースには2パック分を重ねて入れられず、1パックだと高さが余ってもったいない。そこで、本来の卵置き場には、高さがぴったりの調味料の瓶を入れ、卵は、2パック分をパックから出してまとめて高さのあるケースに入れ、棚の部分に収納することに。
これがとても使い勝手がよく、卵の残量も一目瞭然。本来の卵置き場のデッドスペースもなくなりごちゃごちゃしがちな瓶の調味料もすっきりまとめて入れることができました。
お菓子や、かつお節など、外袋がかさばるモノもパッケージから出します。そして、ファスナー付き保存袋に平たく並べて入れなおします。検索性が上がりますし、場所もとりません。
必ず取っておくのは「扇風機」と「カセットコンロ」の箱だけ
また、布団を買った時についてくるケースや、家電が入っていたケースも必要ありません。布団を買った時のケースというのは、ふんわりと布団を素敵に見せるためのモノであり、キュッとコンパクトな収納しやすさを考えて作られてはいないので、家では使い勝手が良くありません。買った時のケースにこだわらず、収納しやすいケースに入れ替えるとよいと思います。
おすすめは、四角い収納ケース。選び方のポイントは、置きたいスペースの大きさに合わせること。「私はここに置きたいのよ」という場所がありませんか? その空間に合わせて収納ケースを選んで、布団をその形にたためばいいんです。そうすると、パズルのように収納スペースを埋めていくことができるので、空間を最大限生かすことができます。
お雛様やクリスマスツリーなども、買った時の箱は捨ててしまって、置きたいスペースの大きさに合わせた四角いケースに入れ替えるという方法があります。
我が家のお雛様は七段飾りで、一体一体箱に入っているため、ものすごくスペースをとっていました。そこで私は、お雛様とお内裏様以外の箱は処分し、一体一体を緩衝材でくるんでまとめて収納したら、小さなコンテナ1個に収まりました。
家電の箱も基本はいりません。ただし、例外として、扇風機とカセットコンロの箱だけはとっておいてください。この二つは専用の箱があることで四角くできるので、縦にも横にも積み重ねて収納できるようになります。
④の具体的方法については、次回、説明します。
いずれにしても、収納方法を考えるのは「3日片づけ」が終わってから!「3日片づけ」の実際のやり方や、おすすめの収納用品の具体例などは、拙著「これが最後の片づけ!」を、ご参照いただければと思います。