古典を併せ読むことで、思考トレーニングを積む
では、どうすれば普遍的なビジネススキルを身に付けることが出来るのでしょうか。
それには、すぐに役立ちそうなハウツー本だけでなく、普遍的なノウハウが書かれている古典も読むことです。アマゾンなどでビジネス書の売上ランキングを見てみると、上位にはハウツー本だけでなく、何十年も売れ続けている古典がいくつか並んでいます。
例えば、『孫子』やD・カーネギーの『人を動かす』、P・F・ドラッカーの『経営者の条件』などは世代を超えて今でも読み継がれています。なぜ、これらがロングセラーになっているかというと、時代を経ても変わらない普遍的な教えがそこには記されているからです。
古典を読む際のコツは、自身の身近な出来事と結び付けて考えてみることです。
その際には、「『孫子』の○ページに書かれていることは、こうやって解釈できるのか」「ドラッカーはこう言っていたけど、今の時代では少し異なるな」というように、自分なりの解釈をしながら読み進めることがとても重要です。
これを繰り返すことで、これまでも解説してきた具体と抽象を往復するトレーニングになり、下図のとおり本質的な問題解決策を導き出せるようになります。
また、自分の身近な出来事のみならず、ハウツー本や名経営者の自伝などに出てくる具体的な事例と古典の教えを比べることでも、同じ効果を得られます。