国内の日本株ファンドで、過去10年間
インデックスを上回ることができたファンドは約4割
一方、アクティブファンドの場合、ものによっては組み入れている銘柄数が20銘柄程度ということもあります。もしもこのうち1社に問題が生じれば、運用成績に大きな影響が出ることは避けられません。
メリットの三つめは、アクティブファンドと違って「選ぶ手間や時間がかからない」ことです。先にご紹介したように、インデックスファンドを上回る運用パフォーマンスを上げられるアクティブファンドは“少数派”です。
国内の日本株ファンドでいえば、10年間でインデックスを上回ることができたファンドは約4割しかありませんでした。
そういったファンドを選び抜くには、じっくり運用の中身を調べる必要がありますし、ファンドを適切に評価できるよう投資に関する知識を深めていくことも求められます。これは、簡単なことではありません。
それに、アクティブファンドは投資を始めた後もモニタリングし続ける必要があります。これまで良好な運用実績を上げてきたアクティブファンドであっても、運用体制の変化などさまざまな要因によってパフォーマンスが落ちていくことは十分に考えられるからです。
長期で投資をしていくとなれば、「このアクティブファンドへの投資を継続するのか、それとも別のファンドに乗り換えるのか」といった判断を迫られる場面も出てくることでしょう。