定年まで働くなんて無理……生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資を始めた『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 忙しい会社員でも再現性が高い「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!

【現役サラリーマンが株式投資で2.5億円】<br />「良い株価の下がり方」と「悪い株価の下がり方」の見分け方と対策とは?Photo: Adobe Stock

買いたい株価水準を
自分なりに決めておく

気になる割安成長株の銘柄を、「Yahoo!ファイナンス」などのウォッチリストに登録する際、「このくらいの株価水準まで値下がりしてきたら、買おう」という自分なりの目安を決めておきます。

ある銘柄の株価が現在2000円でPER(株価収益率)20倍以上だとすると、「10%下がって1800円になったら買おう」「PERが15倍前後になったら買おう」といった具合に決めておくのです。

何も目安がないと、株価が1800円に下がったのに、「まだまだ下がるかもしれない」と漠然とした待ちの姿勢になり、そのうち人気が出て株価が反転したりして、せっかくの買い時を逃すこともあります。

PER20~25倍の有望な銘柄があり、いったんウォッチリストに登録したとしても、株価がいつまで経っても高値安定で、自分が想定した株価水準まで下がってこなければ、私が手を出すことはありません。ここでの妥協は禁物なのです。

PER15倍前後に近づかない限り、基本的に投資対象にはならないからです。

それでも業界の将来性などに期待できるなら、ウォッチリストに残しておきますが、高値安定でPERが下がらない状況が続いているうちに興味が薄れてきたら、一度ウォッチリストから外して、新しい銘柄を登録してリストをリフレッシュするようにしています。

もちろん、株価が下がりさえすれば、買いというわけではありません。「良い株価の下がり方」と「悪い株価の下がり方」があるからです。

「良い株価の下がり方」とは、増収増益傾向が続いて業績が好調なのに株価が下がること。この場合、想定した株価水準になったら、投資行動に移ります。

「悪い株価の下がり方」とは、業績が落ち込んで株価が下がること。この場合、想定した株価水準まで下がったとしても、投資は控えましょう。