私の感覚では、50問の試験であれば3~5問は難問が含まれています。例えば、宅建士試験でいうと難問の特徴は次の通りです。

・報酬額を計算する問題
・相続分を計算する問題
・選択肢が長い問題
・初見の知識を問われている問題

 これらの問題はたとえ解けたとしても多くの時間を使わされる可能性が高いです。いったん後に回して、すべて解き終えて落ち着いてからとり組むことで意外と正解できたりします。

「パスの練習」をしておく

 ポイントは「躊躇なく」パスすることです。中途半端に時間をかけてからパスすると、非常に効率が悪いです。問題文を少し読んで時間がかかりそうだと感じたら、躊躇なくパスする練習を模試などでやっておくとよいでしょう。

 ちなみに、ここで試験のペース配分についても少し触れておきます。宅建士のように2時間で50問の試験の場合、単純計算すると1問当たり2分24秒となりますが、実際はそんな風にはいきません。どの資格試験でもそうですが、分野ごとに解くのに時間がかかる問題と速く解ける問題があります。

 ペース配分は、必ず分野ごとに「自分がどのくらい時間がかかるのか」を模試などでつかんだうえで考えるようにしましょう。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)