感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
「違和感」を大切に
きょうのひとことは、
「聞き慣れない表現にアンテナを立てよう」
近年は、新型コロナウイルスが世界的に蔓延したり、ロシアのウクライナ侵攻があったり、大きな地震が頻発したり、ちょっと遡るとアメリカで同時多発テロが起こったりと、以前は起きたこともないような現象が、次々と起きていると感じます。
そうした大きな現象でなくても、身近なことでも、普段とは違う現象が起きることがあります。アテクシは、そういう変化に割と敏感なところがあります。
これまで起きていないことが起きそうなときや、変わった現象が起きるときには、「聞き慣れない表現」を耳にすることが多いです。もっというと「違和感のある表現」を耳にするのです。
テレビでニュースを見ていても、「いまのところ~」とか、ちょっと引っかかる表現を耳にするということです。
なぜそういう表現を耳にするかというと、「なにか大きな変化が起こるかもしれない」と現場の人が思っていたり、あるいは想像もつかないこと起きているかもしれないから、これは伝えなくてはいけない。けれど、そのままダイレクトに伝えてしまうと、多くの人の不安を煽るから、それは控えたい。そんな心理が働くからこそ、違和感を得るのだと思うのです。
いままでないことが進行してるときというのは、「なんだろう、この表現?」みたいな、聞き慣れない表現を聞き逃さないようにしたほうがいいでしょう。危機を察知するためにも、耳慣れない表現に気をつけるようにしたいものです。
もちろん、ネガティブなニュースを耳に入れたくないとか、心身ともに疲れているときは、そんなことをしなくてもいいです。
ある友人の医師は、ビジネスセンスに長けていて、かなりの成功を収めています。アテクシはビジネスのことは詳しくないし、どちらかというと医師として診療にあたりながら、本を書いたりしているほうが幸せを感じるタイプなので、彼のビジネスセンスはすごいな、と常々思っていました。
そんな彼がアテクシのことを「チャンスをとらえて波に乗るのが、とても上手でだ」と褒めてくれたんです。なにか新たな行動を起こすとき、実際にそうしたほうがいいときを巧みにとらえて実行している、と。
アテクシ自身は、チャンスをとらえて行動しようなんて考えていなかったので、彼の客観的な意見がとても参考になりました。
そして、自分自身をふり返ってみると、ときに、とても焦って行動することがあることに気づきました。それは、まだ多くの人が気づいていない、反応していないタイミングだったりするのです。
では、なぜそういう行動をとれているのかというと、聞き慣れない表現を耳にしたり、普段とは違う潮流を感じたとき、ある意味、とても警戒して反応するということに気づきました。
「聞き慣れない表現にアンテナを立てる」ということを意識するだけでも、仕事でもプライベートでも、まわりに先んじて時代をキャッチする一助になるかと思います。
きょうのひとことは、
「聞き慣れない表現にアンテナを立てよう」
でした。
参考になったかしら?