小型株集中投資で築いた資産をもとに、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、「お金と時間の自由」を最速で得るための秘策を伝授! 最小限の時間で場所にも縛られず、極めて自由度が高い状態で仕事を楽しみしながら、経済的自由を謳歌するたった1つの方法を徹底指南する。

【集中投資でFIREした元会社員が教える】<br />本当によい投資商品は<br />業者のほうからやってこないイラスト:伊藤ハムスター

不動産投資のハードルは高くなっている

一方で、最初から定期収入(インカムゲイン)を得ることを目的にした投資で、「お金と時間の自由」を実現している人もいます。

その多くは、株式や債券への投資ではなく、銀行などの金融機関からの融資を利用した「不動産投資」をしている人たちです。必要なお金を自分で用意するのではなく、「銀行から借りてしまおう」という発想が、融資を利用した不動産投資です。

借りたお金なので、もちろん毎月の返済が発生します。毎月の返済額よりも家賃収入のほうが多い状態をキープすることができれば、その差額が収入となります。これが不動産投資のインカムゲインです。

その不動産投資の市場環境を大きく揺るがす出来事がありました。

2018年に不動産のオーナーから賃貸住宅の建設を請け負ったあと、完成した住宅を一括で借り上げ、入居者に転貸するという「サブリース契約」を使ったシェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営していた不動産会社が破綻した“事件”です。

この関連でスルガ銀行の投資用不動産向けの不正融資が発覚して大問題となって以来、特に未経験の個人に対する金融機関の融資は、門戸が狭まっている状況です。

また、不動産には、株式の東京証券取引所のようにオープンな市場がないだけに、不動産業者との人間関係を築き、優良物件を紹介してもらえるような努力も必要になります。

そのため、より有利な物件情報を得るには、不動産仲介会社との関係がものをいうなど、表に出ていない物件情報をいかにまわしてもらえるかが肝になり、それ相応の労力を要します。しっかりと自分で知識を身につけ、自分の頭で考え投資判断をしていくことが大切なのは、投資全般にいえることです。