3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類(医学部)に合格させた『東大に入るお金と時間の使い方』の著者・佐藤亮子ママ。生まれて間もない0歳の頃から、18歳の大学入学までを全力でサポートするため、「お金」も「時間」も惜しまなかった。受験でなにより貴重なのは「時間」。時間を最大限活用するためには「お金」を惜しまない。子どもの将来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する佐藤ママが、これまで語ってこなかった「東大とお金」について、その秘密を公開!

【子ども4人全員を東大理三に入れた母親が教える】<br />お金がかかっても習わせた、学習塾以外の習い事とは?

バイオリンは
きょうだい4人で使い回した

それぞれの習い事の費用をざっとまとめておきましょう。

当時の費用なので参考価格となりますが、公文式は1教科月5000円強で、前述のように国語と算数の2教科を受講。バイオリンは月3回のレッスンで1万円、スイミングは週1回で月4000~5000円。娘だけ習ったピアノは月4回で5000~6000円でした。

バイオリンは、大人用のフルサイズを「4/4サイズ」といいますが、子ども用は「分数バイオリン」といって、最小の1/16サイズから1/10、1/8、1/4、1/2、3/4と大きくなっていきます(数は少ないですが、おもちゃみたいにかわいい1/32のミニサイズもあります)。

わが家のきょうだいは15万円くらいのバイオリンから始めました。私の大人用のフルサイズは65万円くらい。別売りの弓の値段はさまざまです。

一見すると高いと思われますが、バイオリンは使わなくなったら下取りしてもらうこともできるので、初期投資がかさむだけという考え方もできます。

バイオリンには4本の弦がありますが、消耗品の弦はいつ切れるかわからないので、張り替え用を4本常備しておかなければなりません。

私のフルサイズのバイオリンには、買ったときに羊の腸を素材にした高価な「ガット弦」が張られていました。こうした維持費はけっこうかさみます。

先生の助言もあってコストを抑えるために、金属が芯材で耐久性のある比較的安価な「スチール弦」に張り替えました。

バイオリンは成長とともに大きいサイズに買い換えますし、フルサイズのバイオリンの値段は、数万円の初心者用から、最高峰のストラディバリウスのような億単位までさまざまです。

いずれにしてもバイオリンのような弦楽器はお金がかかるので、「金の切れ目が弦の切れ目」ともいわれます。

その点、わが家では長男が使ったバイオリンを下の子に次々にお下がりして使ったので、同じサイズのものを2丁購入しなくてすみました。

あるとき、同じ教室にお子さんを通わせていたお母さんが、1曲弾けるようになるまでにかかったお金を計算してみたそうです。

私にはそんな発想はなかったのですが、「1曲〇○円で仕上がった」という話は驚くとともに感心しました。

たしかにダラダラ習わせているよりは、コスパを念頭に置いたほうが、練習に身が入るのかもしれないと気づかされたのです。

習い事には、そのような発想も必要かもしれませんね。

【POINT】⇛お金のかかる習い事でも効果があるなら工夫して続けましょう