合理性ではなく「関係性」に立ち返る。
星:私は当初、営業と教育との関連性なんて考えていませんでしたが、河合さんのお話を聞いてから、つながるものがあることに気づけました。
やはり、多くの人は本質的な部分を見失っていますよね。
現代社会では、どうしても「合理性」を求められがちです。
「営業」なら、どうやって合理的に結果を出すか、売っていくか、利益を出すかに目が行き、常にどんなものが売れて、相手にどんな利益があって、相手の需要は何かという目線になる。
対して「教育」なら、新しい人材育成のために、どうやって合理的に教え、相手がどう合理的に勉強できるかという視点になってしまいます。
それでは「本質的な社会性」が抜け落ちてしまう。
ですから、改めて人と人との「関係性」を見る。
本質に立ち返るということが大切ですね。
そうすることで結果的に、合理性ばかりに着目するより、お互いによい結果につながる。
河合:おっしゃることに心から共感します。
教育と営業という、一見、つながりが見えにくい分野でも、実は「人と人との関係性・つながり」というキーワードで見ると、深く共通するものがあるということを、今回の対談で再認識することができました。
また今回お話しした、営業における大切な要素が「営業」という枠を超え、教育という分野を含め、様々な方々にとって応用できる可能性を秘めている、とも感じました。
「相手に心地よく動いてもらう」「自分ができることをさせていただく」「相手の心に寄り添り添う」など、時代の変化にかかわらず活かすことのできる、本質的な力として、「営業力」というものを、ぜひ多くの方のお役に立てていただければ、これほど嬉しいことはありません。
星:今回は本当に勉強になりました。
楽しく話させていただきましてありがとうございます。
河合:私こそ、学びと再発見の多い時間でした。
教育の分野の最先端を走ってらっしゃる星先生とお話させていただけたことで、今取り組んでいることにさらなる確信を深めることができました。
『スタンフォード式生き抜く力』は名著なのでぜひ読んでいただきたいです。ありがとうございました。
以上