生きていれば、不安や悩みは尽きない。寝る前に考え込んでしまって、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。
ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉の数々。とても読みやすいオムニバス形式の8つの物語は、気づかぬ間に心の荷物を抱え込んで苦しくなったとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。
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【Twitterフォロワー30万人超の精神科医が教える】「本当につらいとき」アナタを強くしてくれる人

まずは自分で自分を認めてあげる

仕事でもプライベートでも、ときどき、つらい思いをすることってありますよね。ちょうど、いま、つらい思いでモヤモヤしている人もいるでしょう。そんなとき、まわりに共感してくれる人が誰もいないこともあります。むしろ、いないことのほうが多いでしょう。だから、まずは自分のことを自分で認めてあげることが大事です。そのうえで、いずれ自分のやっていることを認めてくれる理解者が現れます。

アナタのことを傍から見ていてくれて、「たいへんな局面にいるな」「わかってるよ」「それでも頑張ってるんだね」と思ってくれる理解者の存在はすごく心強いです。だからこそ、もし自分のそばに理解者ような存在がいたら、その人のことはすごく大事にしてください。そして、自分もその人の理解者になろうとしてください。自分だけでなく、相手にもつらい局面は訪れます。そのときは、心惜しむことなく「頑張ってるね」「すごいね」っていうことをちゃんと表現してあげるといいです。これだけで、人は強くなれるのです。

過度な期待は失望を生む

注意すべき点は、相手に過度な期待をしないこと。「この人は自分の理解者だ」と思うと、その人への期待度がどんどん高まることがあります。「なんでもっと励ましてくれないの」「なんでもっとやってくれないの」と、自分を理解してくれることを当たり前のように思って、理解者に理解者以上のことを求めようとしがちなのです。

そうなると、いくら理解者でも離れていってしまいます。理解者には、アナタを理解する義務も責任もありません。いくら上司や家族であってもです。「つらいときに認めてくれる人」ということにすぎないのです。しかし、その存在は、とても大きなもの。アナタにとっての宝物なのです。

人は変わりゆくもの

もう1つ注意しなくてはならないのは、理解者を全人格的に信じ込もうとしないことです。適切な距離感というものが必要です。なぜなら、人は変わります。人と相手の関係性も変わります。絶対的な理解者として永遠に存在するわけではありません。

そして、理解者が理解者でなくなったとしても、悲しまないでください。ひとときでも理解してくれていたことに感謝をすべきです。それはアナタと素晴らしい縁があったということに他ならないからです。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)にお悩みの解消法があります。