生きていれば、不安や悩みは尽きない。寝る前に考え込んでしまって、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。
ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉の数々。とても読みやすいオムニバス形式の8つの物語は、気づかぬ間に心の荷物を抱え込んで苦しくなったとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。
voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
才能はアナタ自身に見出されるのを待っている
たまに「才能がある」とか「才能がない」なんてことが話題になったりします。多くの人が考えている才能というのは、とても小さな定義だったりします。よく「文才」があるとかないとか話題になることもありますが、そもそも文才というのは一体なんなのか。小説を書いて文学賞を受賞すれば文才はあるといえますが、それだけが文才ではありません。
たとえば、心を揺さぶる俳句や川柳を詠んだり、心にしみるプレゼンテーションをするというのも、言葉の才能という意味では文才といえます。雑談でしょっちゅう気の利いたことをいったり、会社の企画書で魅力的な商品名やタイトルを立てたりするのもそうです。ただし、一般的な認識がともなわないと、それを才能だとみなしてはいけないように、勝手に思い込んでいるだけかもしれないのです。
つまり、世間一般に才能だという認識が浸透していないのであれば、それは才能ではないように勘違いしてるかもしれない。そうではないのです。世間一般で認められる才能なのかどうかより、もしかしたらこれは才能かもしれないと気づいて、自分自身で認めてあげることが大切です。
自分の才能を応用して伸ばしてあげよう
当たり前のように自分に備わっていて、しかも日ごろ当たり前のようにやっていることで、他人からすれば「それはアナタの才能だよ」といえることがあるかもしれない。誰よりも仕事が速かったり、いつも身の回りをきれいに整理整頓していたり、毎日コツコツランニングを続けていたり、はたまたいつも料理を美味しく食べられるなんてことも、他人からすると才能といえるかもしれません。
自分にとっては当たり前のことでも、他人には真似できないちょっとした才能が誰しもあるものです。世間一般で認められて、なにかを受賞するような才能もあっていいのですが、それよりも自分のちょっとした才能に気づくことのほうが大切だと思うのです。
自分のちょっとした才能に気づいたら、それを新たな価値として伸ばしてあげることも考えられます。YouTubeやTwitter、Voicy、note、ブログなど、いろんなツールがありますから、自分の才能を応用しやすい環境が整っています。アテクシ自身もTwitter、Voicy、ブログなどで、自分自身のちょっとした才能を伸ばそうとしてきました。まずは一度、自分自身を客観視して、想像力を働かせ、「これは才能かもしれない」と気づく力を育ててみてください。
※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)にお悩み解消のヒントがあります。